超ストイック! ハリウッドスターの行き過ぎた役作りを徹底研究
コーエン兄弟の新作『ヘイル、シーザー!』(5月13日公開)に出演するチャニング・テイタムが、6分のタップダンス・シーンのために3カ月準備したと明かして話題になっている。今年のオスカーノミニーでも、エディ・レッドメインがトランスジェンダー役、レオナルド・ディカプリオが壮絶なサバイバルドラマを演じるなど、賞レースにはハードな役作りを伴う作品が多い。しかし、ハリウッドスターが役作りにものすごい時間と労力を注ぐのは今に始まったことではない! さすがのプロ根性を感じさせる、15人の俳優たちの過激な役作りエピソードをご紹介。
ルーニー・マーラ『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)リズベット・サランデル役
役作り:
顔や乳首に合計12個のピアスを空けて、眉を脱色し、髪をバッサリとカット! 減量も行った。さらに格闘技やスケートボードの乗り方、バイクの運転を練習して、スウェーデン訛りも完璧にマスター。リズベットという人物の孤独な感情に移入できるように、1人でストックホルムを放浪した。
何のために?:
監督のデヴィッド・フィンチャーはリズベットというキャラクターはとても特殊だと考えていて、あらゆる面で彼女になりきる事のできる女優をキャスティングすることを望んでいた。そしてマーラはそれにうってつけだった。『ハリウッド・リポーター』誌の取材に「映画製作中、デヴィッドは私を安全地帯に囲ってくれていたの。だから、私は役柄のこと以外は考える必要がなかったわ。」と語ったマーラ。人気推理小説の映画化とあり、ファンたちの期待に応えるべく、強い責任感で臨んだ。
Translation & Text: Naoko Ogata