超ストイック! ハリウッドスターの行き過ぎた役作りを徹底研究
コーエン兄弟の新作『ヘイル、シーザー!』(5月13日公開)に出演するチャニング・テイタムが、6分のタップダンス・シーンのために3カ月準備したと明かして話題になっている。今年のオスカーノミニーでも、エディ・レッドメインがトランスジェンダー役、レオナルド・ディカプリオが壮絶なサバイバルドラマを演じるなど、賞レースにはハードな役作りを伴う作品が多い。しかし、ハリウッドスターが役作りにものすごい時間と労力を注ぐのは今に始まったことではない! さすがのプロ根性を感じさせる、15人の俳優たちの過激な役作りエピソードをご紹介。
ダニエル・デイ=ルイス/『マイ・レフトフット』(1989)クリスティ・ブラウン役
役作り:
リサーチとして、映画の舞台となったダブリン近郊にある支援施設「サンディーマウント・スクール・クリニック」で障がいのある人々と一緒に時間を過ごしたのち、デイ=ルイスは撮影道具の車いすから降りることを拒絶。移動のときはクルーに運んでもらい、食事もスプーンで介助するよう言って聞かなかった。結果、オスカーに輝く名演技となったが、肋骨も2本骨折。
何のために?:
自分の配役に入り込むことを好む、デイ=ルイス。『マイ・レフトフット』では生まれつきの脳性麻痺により左足しか動かすことのできない主人公、クリスティ・ブラウンを熱演した。「私はいつも自分が経験したことのない、彼ら(役柄)の人生に魅了されるのです」「そして、たとえその仕事につらいことが含まれていたとしても、仕事を通じて得られる純粋な喜びが大好きなんです」と『インディペンデント』誌に語っている。
Translation & Text: Naoko Ogata