今年のベスト1はどの作品!? 「エル シネマ大賞2017」ランキング発表
2017/12/20(水)
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(c)2016 Twentieth Century Fox

第1位

『ドリーム』

NASAで男性たちに混じり、人種・性別による差別を払いのけ、キャリアアップしていく黒人女性たちの実話を映画化した話題作『ドリーム』が「エル シネマ大賞2017」のベスト1を獲得。メインキャストを務めた実力派女優タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイの3人は数々の映画賞を受賞。製作陣にも名を連ねるファレル・ウィリアムスが手がける劇中音楽が作品の魅力をさらに後押しする、働く女性に勇気を与える今見るべきエンターテイメントドラマ。

審査員コメント

男性宇宙飛行士たちばかりだが、その影には知られざるヒロインたちが実在していて、情熱とバイタリティーで自らキャリアを築くという働く現代女性にぴったりの映画。NASAの宇宙開発の事実も知れるし、映像と音楽、ユーモアのあるストーリー、何よりもエンターテインメント性が十分あるのが良かった。皆んな元気をもらえて生きていく上で大事なことを教えてくれる。(清川あさみ/アーティスト)

人種と性別の壁を超越し、今と言う時代が必要とする実話。“where there is a will, there is a way” 意思ある所に道は通じると伝える傑作。(ハリー杉山/タレント、司会、モデル)

この映画をきっかけに“見出されなかった人たち”の戦いを知ることができました。仕事への愛と誇りと実力で高い高い壁を乗り越えていったヒロインたち。ガッツの描き方がとても朗らかで、笑って泣いた作品です。(細谷美香/映画ライター)

黒人女性たちは白人男性たちに見下ろされているが、それは画面の構図にも表れている。一方、ロケットが打ち上がるとき、黒人も白人も老若男女みな同じように上空を見上げている。社会が目指すべきは、肌の色や性別による上下関係ではなく、もっともっと上にあるということなのだ。(松崎健夫/映画評論家)

ハリウッドらしい大作で、黒人女性の実話感動ものを撮った意味は大きい。ストーリーも演技もそつがなく、王道の映画としてずっと残るはず! ちゃんとヒットしたところも素晴らしい。(山内マリコ/作家)

三人の女性たちが自分らしく力を発揮するために戦う、とても真っ当なヒーロー映画。(山崎まどか/コラムニスト)

生き馬の目を抜くNASAのエリート職場で、黒人しかも女性という二重苦を背負った、数学天才をはじめとした有能なリケジョたちのサクセスストーリーだが、日本人の観客はすかべからく「もし、これが日本だったら?!」と想像してみることにこそ、意義があるという重要作品。女子たちを突き動かしている心のエンジンは、日本のキャリア女性にありがちな「人に褒められたい」優等生承認欲ではなくて、自分の能力や才能を信じて努力し、開花させてこそ人間の本懐、という心根。これを日本の女子が行うと、わがままという言葉に絡め取られてしまうのです。(湯山玲子/著述家、プロデューサー)

肌の色が違う。その差別をはねのけ、お洒落も恋も子育ても忘れない1960年代の聡明な女性たちの生きる姿に魅了された。「差別なんかない」、と言う白人女性に「気づかないの⁉」と胸を張って言い返す黒人女性がカッコいい。(渡辺祥子/映画評論家)

  • 『ドリーム』( セオドア・メルフィ監督/タラジ・P・ヘンソン、オクタビア・スペンサー、ジャネール・モネイ)

    1961年、ソ連とのし烈な宇宙開発戦争を繰り広げていたアメリカ。NASAの研究所では、ロケット打ち上げに必要な計算をする人物が必要とされていた。そこに抜擢されたのが頭脳明晰なキャサリン。ところが、宇宙特別研究本部に配属しているのはほとんどが白人男性、彼女は初めての黒人女性だった。同僚のドロシーとメアリーも優秀な人材ながら、黒人女性というだけで、キャリアの壁にぶち当たる。性差別、人種差別にも屈せず、いきいきと働く女性たちに思いっきりパワーをもらえる秀作。

    http://www.foxmovies-jp.com/dreammovie/

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