J.K.ローリング
「私は若いころからうつ病になる傾向があったと思う。それが顕著になったのは、25歳から28歳ぐらいのときで暗い時期だった。感情が欠落してしまって、気分が良くなるような希望も見いだせなかった。そういう状態になったことのない人に説明するのはとても難しい、それは“悲しみ”ではないのよ。“悲しみ”は悪いことではない。泣いたり、感じたりすること。でも、それは感情が冷たく欠落してしまって、空洞ができたかのよう。これがハリー・ポッターに出てくる“ディメンター”の正体よ。私をそんな状態から救ってくれたのは娘なの」
Translation & Text: You Hirano