20代の童貞、W不倫、Tinderで初体験は当たり前? 数字で見る日本人のセックス事情
2017/08/23(水)
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ジェクス調べ(2016年)

日本のセックスにまつわる数字5

男性は3人に1人 女性は4人に1人浮気や不倫の経験あり

不倫している人は周囲にいますか? 

私の周りにはたくさんいます。男性も女性も多いですが、している人のほとんどは映画『昼顔』のような特別感や罪悪感はなく、当たり前のように楽しんでいることが多いです。不倫しているだけで社会的生命が奪われかねないこの時代に、なぜそれほどまでにリスキーなことをしたいのでしょうか。

日本人夫婦のセックスの回数が世界で抜群に少ないのはよく知られています。フランスやギリシャに比べると、ほとんどしていないという印象です。かといって日本人がセックスが嫌いなわけではないのは、ものすごく発達したアダルトメディアや風俗産業を見てもわかります。また、必ずしも日本の夫婦は愛がないわけでもないような気がしませんか。「セックスはしたい、けれど夫婦間ではそんなにしたくない。でも嫌いなわけじゃない」と言っているような状況だと思うのです。

西洋的なカップル文化のない日本では、夫婦というのは男女のペアというより家族の一員という意識が強くなり、運命共同体ではあっても性的な対象でなくなりがちだというのも聞き慣れたことです。だからと言って既婚になった途端に性欲がなくなるわけではありません。そう考えると「不倫は文化」と言ったどこぞの俳優の言葉は、ある意味ではとても的を得ているような気もします。

Text: Suzumi Suzuki Photo: Aflo、Getty Images

  • 鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『愛と子宮に花束を』(幻冬舎)など。2017年8月8日には新著『おじさんメモリアル』(扶桑社)を発売。また、同名小説を原作とした映画『身体を売ったらサヨウナラ』が絶賛上映中。
    Twitter:@Suzumixxx
    http://lineblog.me/suzukisuzumi/

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