20代の童貞、W不倫、Tinderで初体験は当たり前? 数字で見る日本人のセックス事情
2017/08/23(水)
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TENGA社調べ(2017年)

日本のセックスにまつわる数字9

42%のアメリカ人女性はアダルトグッズを所有

日本のアダルトグッズはものすごく優れています。ニューヨークやロンドンのセックストイショップに行っても、日本製のグッズは人気です。ただ、男性にTENGAが定着しているようには、女性がセルフプレジャーグッズを自分で購入するという習慣はまだありません。実はバイブやローターは、風俗店やアダルトメディアの関係者が備品として購入する割合がとても高く、あとはパーティーの景品でちょっとしたウケ狙いで購入されることも多いのです。

意外とどこで購入できるか知らなかったり、日本のように家族と同居している独身女性も多い土地柄、部屋に所持しにくかったりする事情もあるように思います。また、日本ではラブホテルで恋人と逢瀬する文化がありますし、ラブホテルではそういったグッズが購入可能であることがほとんどですから、その場でカップルで利用してそのまま捨ててしまうこともあるはずです。

かといって日本人女性も72.2%が自慰経験があるというデータ*もあり、別にオナニー自体をしていないわけではありません。むしろ、グッズを使うのは特別なときだけにして、普段は逞しい想像力をもってセルフプレジャーに励むというのも、住宅事情やラブホテルが生み出した習慣的な文化なのかもしれません。

  • *ジェクス社が実施している「ジャパン・セックスサーベイ」の調査では、日本人の72.2%が自慰経験をしたことがあると回答。対して、TENGA社の調査によると、アメリカ人の81%が自慰経験ありと、日本とそこまで差異がない結果に。

Text: Suzumi Suzuki Photo: Aflo、Getty Images

  • 鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『愛と子宮に花束を』(幻冬舎)など。2017年8月8日には新著『おじさんメモリアル』(扶桑社)を発売。また、同名小説を原作とした映画『身体を売ったらサヨウナラ』が絶賛上映中。
    Twitter:@Suzumixxx
    http://lineblog.me/suzukisuzumi/

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