日本のセックスにまつわる数字10
女性の67.1%がセックスのときに痛みを感じている
セックスの際に痛みを感じる女性は思いの外多く、特にコンドームをつけると痛い、という悩みもよく聞きます。パターンは3つくらいです。
まずはなんらかの疾患がある場合。病院でSTDの検査を受け、診察してもらって問題なければ、これは心配しなくても大丈夫です。次に、前戯が短かったり、十分に濡れていなかったりする場合。パートナーをもう少し焦らして一回クリトリスでオーガズムを感じてから挿入するということを試してみてください。リューブゼリーやローションを使ってみるのもひとつの手です。
最後に、これは意外と気づかない人が多いのですが、膣の周りの体毛を巻き込んでいる場合があります。ブラジリアンワックスや脱毛サロンなどで、特にIラインと呼ばれるおりものシートに当たる部分の毛だけでも処理してみると、セックスのときの不快感が一気に軽減されたという話はときどき聞きます。ちなみに私もこのタイプで、デリケートゾーンの脱毛を始めてから、強い痛みを感じることは減りました。
Text: Suzumi Suzuki Photo: Aflo、Getty Images
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鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『愛と子宮に花束を』(幻冬舎)など。2017年8月8日には新著『おじさんメモリアル』(扶桑社)を発売。また、同名小説を原作とした映画『身体を売ったらサヨウナラ』が絶賛上映中。
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