カート・コバーンはコートニー・ラブに殺された!?
20年以上を経て、カート・コバーンの死は自殺だったことが結論づけられたが、少数の反対論者はカートが殺害されたと未だに信じており、未亡人となったコートニー・ラブから、ニルヴァーナのメンバーまでが、その犯人として疑われている。彼の死を調査するためにコートニーに雇われていた私立探偵のトム・グラントは、後にコートニーがカートの遺書を手書きしたと言う驚くべき主張をしているが、1998年のドキュメンタリー映画『カート&コートニー』では、コートニーがカートの死に関連したと言う証拠は何もないとしている。カートの死をめぐって妄想を膨らませる大勢の”理論家”たちを率いるのは、シアトルを拠点にする作家のリチャード・リーで、彼は2015年にシアトル警察が、カートの家から発見したショットガンの写真5枚を初公開した際に新聞の見出しにも登場した。リーは、自殺現場の写真公開を求めたが、カートとコートニーの一人娘フランシス・ビーンはそれに対して”ストーカーたちや、熱狂的な脅したちが調子に乗るだけ”と反対。彼は今もどんどん増えて行くカート殺しの容疑者リストを何年にもわたって作り続けており、その一番上にいるのはいつもコートニーだ。
Translation & Text: Naoko Ogata Photo: Getty Images, Aflo