マリサ・トメイのオスカー受賞は間違いだった!?
ウォーレン・ベイティが『ムーンライト』が受けるべきアカデミー作品賞を誤って『ラ・ラ・ランド』に授けてしまうよりもずっと以前に起きた、こちらの出来事。偏執狂的アカデミー賞信者たちは1993年の『いとこのビニー』でのマリサ・トメイのアカデミー助演女優賞の受賞は、プレゼンター、ジャック・パランスによる間違いだったと疑っている。(酔っていた彼はどの名前を読めば良いかわからなかった、という)。この説の支持者たちは、ジョーン・プロウライトやヴァネッサ・レッドグレイヴなどベテラン勢が控えていた中で、マリサの思いがけない受賞は意味をなさなかったと主張。しかし、当時の授賞式の動画を見返すと、実際にパランスがすらすらと名前を読み上げている様子が映されているし、2017年の作品賞の失態は事実だったにせよ、アカデミー会員の票を集計する会計事務所「プライスウォーターハウスクーパース」はそのようなミスは起こしてないはずだ。マリサはその後さらに2つのアカデミー賞にノミネートされている。
Translation & Text: Naoko Ogata Photo: Getty Images, Aflo