花好きファッショニスタのインスタグラムを抜き打ち審査!
花好きの海外ファッショニスタたちが実践している、リアルな花との暮らしを徹底的にのぞいてみたい! そこで彼女たちのインスタグラムから花のある投稿をピックアップし、さらに多方面で活躍する花生師、岡本典子さんにプロ目線で解説&分析してもらった。さまざまなシーンやスタイルに合わせた、花を取り入れるアイディアは初心者はもちろん、上級者も参考になること必至。あのセレブの花使いの実力はいかに?
ペルニーレ・タイスバックはビッグベースに異なる表情を添えて
次はスタイリストやモデル、テレビ番組のホストなどマルチに活躍する注目のファッショニスタ、ペルニーレのフラワーライフにフォーカス。彼女の投稿によく写っているのは、丸い凹凸の表面が涼しげなビッグサイズのガラスの花瓶。
「この花瓶に同じ種類の花をたくさん飾るスタイルが彼女の好みのようです。アジサイを5~6本生けて、丸いフォルムがポンポンとリズムよく集まっているのがいいですね。花の色を抑えていることで、鏡の前でコーディネートする服にもしっかりと目が行く。ファッショニスタらしいですね」
「こちらも同じ花瓶で赤いバークシャー1種類だけを飾っています。バークシャーはこのままドライになるので、水を入れていないように見えるのはそのままドライフラワーにしようとしているのかも。お花がのことがよくわかっていそう」
「白バラが軽く30本以上はあります。買ったばかりではなく、少しゆるく開いた状態なのも素敵ですね。お金はかかるけど、1種類のお花をどさっと飾るスタイルは誰でもテクニック要らずで華やかになるので間違いないです」
「同じアレンジを引きで撮ったもの。いつもの愛用の花瓶もそれだけ大量買いを想定したうえでのセレクトなのでしょう。花束でいうところの、束をまとめたウエストの部分を“バイニングポイント”と言いますが、そのバイニングポイントをこの花器のすぼまった口が担っているので、バランスも取りやすい訳です。こうしたワサっと生けるのにとても適した花器といえます。飾り方、花器、ともにお金もちの初心者にはおすすめのスタイルですね(笑)」
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岡本典子(Noriko Okamoto) /
花生師。「Tiny N」主宰。恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒業後、渡英。英国で数々の花コンペティションにて優勝や入賞を果たす。日本国内で数々の展示やイベント装花を手掛け、2014年フランス ブルターニュ全土で開催された「Rendez-vous aux Jardins en Bretagne」に写真家・宮元武氏とのコラボレーションで会場空間装花も担当。TVや雑誌、広告などの撮影関係を中心に、展示会、店舗ディスプレイ、婚礼、講師、イベント出店、子育て支援、芸術など多方面の活動に積極的に取り組んでいる。この秋に書籍を出版予定。
http://tinynflower.com/