炎上サバイバル術5
謝罪すべき相手を整理
以前、フェイスブックを眺めていたら、随分古い友人が「この度はご心配、ご迷惑をおかけして反省しています」といった内容の投稿をしているのを見つけて、一体何があったのか、と気になってしまい、久しぶりに連絡をとる共通の知人に「ねえねえ、何があったの?」とわざわざ聞いてみたことがあります。
もし、自分の隠しごとがバレて迷惑をかけた人がいたり、不快な思いをさせた場合にはきっぱり謝罪するべきですが、謝罪を無駄に拡散すると、その事実を知らなかった人にまで何のことかと詮索されるような面倒な事態を招くかもしれません。誰に迷惑をかけ、誰に心配をかけ、誰に不快な思いをさせたのか。考えればわかることですから、その人にダイレクトに届く謝罪を心がけましょう。
Text: Suzumi Suzuki Photo: Getty Images
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鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『愛と子宮に花束を』(幻冬舎)、『おじさんメモリアル』(扶桑社)など。最新の著書は『オンナの値段』(講談社)。
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