グレタ・ガーウィグがオスカーで監督賞を獲れなかった10の理由
2018/03/06(火)
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ゴールデン・グローブ賞の授賞式にて「Time’s Up」に賛同する黒いドレスをまとったグレタ・ガーウィグ(Greta Gerwig) Photo: Getty Images

「#Me Too」「Time’s Up」はまだスタート地点

脱セクシャル・ハラスメント元年となった2017年度に、女性フィルムメイカーのホープともいうべきグレタが出てきたことは、偶然なのか、必然なのか。ハリウッド内のセクハラ議論にもしっかり向き合うグレタは、『ローマでアモーレ』(2012)でコラボしたウディ・アレンの養女ディラン・ファローが、幼少期にアレンから性的暴行を受けたとする告発に胸が張り裂け、アレンとは「二度と仕事はしない」と決意を語っている。セクハラ撲滅を訴える「Time’s Up」の旗振り役であるリース・ウィザースプーンやジェニファー・アニストンらが女性主役のストーリーを次々に作品化し、男女の賃金格差が表舞台で議論されるようになるなど、「#Me Too」「Time’s Up」に代表されるムーブメントはスタート地点に立ったばかり。今回、史上2人目の女性監督受賞にはいたらなかったけれど、女性視点ならではの物語を描き切ったグレタの存在は、たくさんの若い女性クリエイターに勇気と希望を与えたはず。

Text: Yuki Machida  Photo: Getty Images, Universal Pictures

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