グレタ・ガーウィグがオスカーで監督賞を獲れなかった10の理由
2018/03/06(火)
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グレタ・ガーウィグ(Greta Gerwig)、ジョーダン・ピール(Jordan Peele) Photo: Getty Images

史上5人目同士のグレタVS.ジョーダンで票割れ?

グレタは女性監督として、『ゲット・アウト』のジョーダン・ピールはアフリカ系監督として、ともに史上5人目の監督部門ノミネートを果たした。しかもそろって、単独監督デビュー作ときており、同部門5枠のなかの“マイノリティ&新人2トップ”で票割れした可能性もある。人種問題については、2015&16年と2年連続で俳優部門のノミネート20枠を白人俳優が占めたことで「白すぎるオスカー」批判が起きたが、昨年、全俳優部門にアフリカ系俳優がノミネートされ、『ムーンライト』が作品賞を受賞したことで、挽回ムードに。もちろん、ハリウッド内の人種問題が改善されたわけではないが、今年は一連のセクハラ問題も相まって、「今度は性差別のほうをなんとかせねば」というムードが強かったことは確か。その意味で、グレタのノミネーションには本当に大きな意味があったのだ。

Text: Yuki Machida  Photo: Getty Images, Universal Pictures

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