グレタ・ガーウィグがオスカーで監督賞を獲れなかった10の理由
2018/03/06(火)
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ギレルモ・デル・トロ(Guillermo del Toro) Photo: Getty Images

「25年も待ったのだから許して!」 by デル・トロ

ギレルモ・デル・トロは監督賞が発表されると、スタンディング・オベーションのなか、涙を浮かべて登壇。先のゴールデングローブ賞授賞式で、スピーチ終了を急かす音楽が流れた際に、「待ってよ、話させてよ、ここに立つのに25年もかかったのだから」と懇願していたが、オスカーでも「キャリア25年」の重みを強調した。「子供の頃からモンスターを愛し、長い時間をかけて、映像と色、光と影が織りなす不可思議な物語を生み出し続けてきたんだ」と告白する53歳の個性派監督の姿に、グッときた人は多いだろう。もちろん、今年のデル・トロは、性別も職歴も関係なく、文句なしの受賞。それでもオスカーにおいては、少なからず功労賞的な感情が働くもの。単独監督デビューしたばかりの34歳のグレタが受賞しなかったことは、「まだまだこの先チャンスあり!」という期待の裏返しともいえるのだ。

Text: Yuki Machida  Photo: Getty Images, Universal Pictures

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