特集 2014/11/21(金)
『エル・ジャポン』1月号連動企画

エル・エディターが選ぶ! 今年のMYベストBOOK

今年も残すところあと1カ月。『エル・ジャポン』1月号(11月28日発売)の特集「私を変える本が読みたい」と連動した特別企画として、エル・エディターたちが1年を振り返って、“今年読んだ本のベスト3”を選出。洋書から小説から漫画まで、それぞれの得意分野でセレクトした渾身のベストBOOK、冬休みに楽しむための本選びの参考にどうぞ!

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「エル・オンライン」&「エル・ママン」カルチャーエディターY

選出テーマ/共感必至の笑えるエッセイ本
 
出産してからというものの、とにかく「子育て」をテーマにしたエッセイや漫画などを数えきれないほど買いあさったワタクシ。詳しくはこちらのブログにも書きましたが、なにせ産後ノイローゼになりかかっていた私にとってはまさにひと筋の光!だったのです。というわけで、現在は2人の子どももだいぶ手がかからなくなり、今では共感を求めるというより、ほぼライフワークと化してしまったワタシの、今年の私的BEST3はこちら!
 
1位/『きみは赤ちゃん』川上未映子
これは泣きました。それはもうぼろぼろと。川上さんも文中でぼろぼろと泣くのですが、私も一緒にティッシュ抱えてぼろぼろと。随所にちりばめられた関西人ならではのセルフつっこみに声を出して笑ったりも。産前産後ずっと抱えていたなんともいえないもやもや感を見事に言葉にしてくれているところ、さすがです。とにかく響いたのが「産後クライシス」すなわち「産後の夫婦問題」のくだり。夫婦というのは所詮“他人”なんだということ。よくぞ言ってくれた! 夫で同じく作家の阿部和重氏サイドからのアンサー本、求む。
 
2位/『まんが親』吉田戦車
こちらは夫婦共に漫画家という吉田戦車先生の「実録・漫画家夫婦の子育て愉快絵図」。今回で3巻になり、ひとり娘も幼稚園生に。赤ちゃん時代より、言葉が出だしたこの頃こそ、戦車節が冴えわたる! 弁当づくりの攻防戦とか、夫婦ともに酒好きでそれゆえの失敗談とか、脱力しながら笑わせてくれる楽しい作品。男性作家の育児エッセイはいい意味で能天気で、気負わず読めるので育児中の一服の清涼剤になること必至。
 
3位/『蘇える変態』星野 源
すみません、こちらは全く「育児本」ではないのですが、同じエッセイジャンルとしてどうしてもエントリーを! ベストセラーとなった星野 源の最新エッセイは、くも膜下出血から復活するまでの過酷すぎるプロセスがすべて描かれていて(意外と笑い少なめ!でもさすがの筆力!)、手に汗にぎる思いで読みました。私も同じ時期に療養していたこともあり、こちらも涙、涙で……。これがたった一年前に起きたことだとは思えません。生きることってしんどいことです、本当に。あ、もちろんお得意の妄想スケベトークは全く鈍っていなく、ホッとひと安心(!?)。

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