特集 2014/11/21(金)
『エル・ジャポン』1月号連動企画

エル・エディターが選ぶ! 今年のMYベストBOOK

今年も残すところあと1カ月。『エル・ジャポン』1月号(11月28日発売)の特集「私を変える本が読みたい」と連動した特別企画として、エル・エディターたちが1年を振り返って、“今年読んだ本のベスト3”を選出。洋書から小説から漫画まで、それぞれの得意分野でセレクトした渾身のベストBOOK、冬休みに楽しむための本選びの参考にどうぞ!

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3/9

『エル・ジャポン』ファッションエディターK

選出テーマ/心をわしづかみにされた、女性漫画家作品
 
1位/『いちご戦争』今日マチ子
ひめゆり部隊を着想源に、戦時を生きた少女たちの心情を描いた『cocoon』、ヒトラーとアンネらしき人物が登場する『アノネ、』に続いて、今日マチ子さんが戦争を題材に発表した作品です。戦争とお菓子という一見脈略のないふたつの要素を組み合わせて描かれたイラストに、戦争とは自分の人生、暮らしの延長線上にあるものだということを痛いほど実感させられる傑作。今日さんがいつもスケッチに使っているというモレスキンの手帳サイズ。
 
2位/『ドミトリーともきんす』高野文子
『るきさん』『棒がいっぽん』『黄色い本』など、いずれも日本漫画を新たなステージに導いた作品で知られる高野文子さんの新刊。ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹や朝永振一郎ら、4人の偉大な科学者が学生寮「ともきんす」に暮らしている、という設定。その斬新さにまずはヤラれました。彼らが実際に著した科学にまつわるエッセイにもとづき、寮を営む母子との会話を通して、科学の不思議な楽しさが体験できます。子どもにもおすすめできる内容。
 
3位/『姉の結婚』西 炯子
先日ついに完結した人気連載。東京での不倫体験に疲れ果てて恋愛を封印したはずだったアラフォーの主人公ヨリ。地元に戻り図書館司書をしながら静かに暮らすつもりだったものの、くしくも再び足を踏み入れた不倫愛のドラマから始まり、家族、老い、結婚とは……など身につまされる描写が満載で、読みだすと止まらなくなります。

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