スーパーボウル2017もっとも物議を醸したCM10
30秒で500万ドル、1分で800万ドル(約9億円)とも言われるスーパーボウル放送時のコマーシャル。とんでもない数の視聴者が観る広告枠をとんでもない額で購入するだけあって、毎年50を超える(公式HPでは今年は56!)企業・団体がそのCMに懸ける情熱は相当なもの。そのなかからUS「エル」が2017年のベスト10を選出。どうやったの!? と驚くものから、物議を醸したメッセージ系までずらり勢揃い。
9.「It's a 10 Hair Care」
https://www.youtube.com/watch?time_continue=30&v=BH2bCJ5xm9I
ヘアケア製品のコマーシャルで、あらゆるタイプの人の“ヘア”に対応することをアピール。髪の毛こそ多様性の象徴。最近もアフリカ出身の黒人モデルが、髪の毛についていじられたことに対してインスタグラムで猛然と抗議したことが話題になったばかり。YouTubeにはナレーションの文字起こしがしてある。「アメリカよ、私たちは少なくとも4年間、ひどいヘアスタイルの時代を過ごさなくてはいけない。だからグレイトなヘアにしてあなた自身がその分の役割を担おう!」。髪型でいじられる現大統領にとっては屈辱的なセリフを入れることで、30秒を最大限に生かしたこのCM。訴えてくるメッセージ以上に、毒がすごい。
Translation : Yoko Nagasala