特集 2017/2/7(火)
FROM ELLE WORLD

スーパーボウル2017もっとも物議を醸したCM10

30秒で500万ドル、1分で800万ドル(約9億円)とも言われるスーパーボウル放送時のコマーシャル。とんでもない数の視聴者が観る広告枠をとんでもない額で購入するだけあって、毎年50を超える(公式HPでは今年は56!)企業・団体がそのCMに懸ける情熱は相当なもの。そのなかからUS「エル」が2017年のベスト10を選出。どうやったの!? と驚くものから、物議を醸したメッセージ系までずらり勢揃い。

5.「フール―」(「The Handmaid's Tale」)
https://www.youtube.com/watch?v=jMrDTDEmS4c
こちらもものすごく物議を醸しているCM。フール―のオリジナル作品「The Handmaid's Tale」は、マーガレット・アトウッドの『侍女の物語』が原作。エリザベス・モス、サミラ・ウィレイ、アレクシス・ブレデルが演じる憂鬱なディストピアは、男女の権利が不平等な現在の状況とも重なり期待値高まる! とくに何がすごいかというと、この物語はアメリカ合衆国の仮想未来を、とてつもない皮肉とともに描いている点。アメリカに突如生まれた、キリスト教原理主義者による、宗教的軍事政権の、白人優位思想の国で、支配者層である男性と、彼らに寄生する妻たちと、その他の“産む機械”となった女性=侍女たちが繰り広げる空恐ろしい物語。明らかにどこかの国の新政権とその支持層に喧嘩を売っているドラマ。ジョックとクイーンビーのスポーツであるアメフトの祭典でこんなドラマをPRしやがって! と怒り出す人多数……かと思いきや、「4月が楽しみ!」「ここでこのドラマ(のCM)を選ぶなんて勇気あるわ~」「フールーは観ない主義だったけど、観ることにする!」など好意的意見が集中。圧倒的に「like」のほうを多く獲得し、これぞ炎上大成功!

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Translation : Yoko Nagasala

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