スーパーボウル2017もっとも物議を醸したCM10
30秒で500万ドル、1分で800万ドル(約9億円)とも言われるスーパーボウル放送時のコマーシャル。とんでもない数の視聴者が観る広告枠をとんでもない額で購入するだけあって、毎年50を超える(公式HPでは今年は56!)企業・団体がそのCMに懸ける情熱は相当なもの。そのなかからUS「エル」が2017年のベスト10を選出。どうやったの!? と驚くものから、物議を醸したメッセージ系までずらり勢揃い。
3.「バドワイザー」 作品タイトル:“Born the Hard Way(困難な道に生まれて)”
https://www.youtube.com/watch?v=HtBZvl7dIu4
創業者アドルファス・ブッシュがアメリカに移住した物語を描き、ドナルド・トランプ大統領の移民政策に対する批判と相まって物議を醸したCMのうちのひとつがこの「バドワイザー」のCM。アメリカンビールの代表格と今では認識されていても、それが生まれるまでの背景には移民の苦悩と周囲からの激しい差別があったというお話。アメリカの象徴ともいえるプロダクトが、「アメリカ人ってヒドイ人たちなんだよ」と言っていると捉えた人たちはYouTubeのコメント欄でバッシング&炎上開始。でもユーモアを交えたこのCMは、バドワイザーに対する共感の気持ちを掻き立ててくれるとの称賛や、「自分たちの歴史から目をそらさないでおこう」という意見が多数で「like」が圧勝。
Translation : Yoko Nagasala