インタビュー 2018/3/28(水)
#MeToo Shiori Ito speaks out in Paris

#MeToo 伊藤詩織さん、パリですべてを語る

現在世界的ムーブメントになっている #MeToo。レイプ被害を実名で告発したことで各国のメディアから注目されているサバイバー伊藤詩織さんに、同じくジャーナリストで児童性的虐待のサバイバーとして活動するミエ・コヒヤマ氏がパリで尋ねた、彼女が本当に訴えたかったこととは? 「エル・ジャポン」4月号に掲載されたインタビューを日英二か国語版でお届けする。

フランス在住のジャーナリストで、性暴力に立ち向かうアクティビストのミエコヒヤマさんが、パリで詩織さんと語り合った。共通するものを多くもつ2人はすぐに意気投合し、リラックスした雰囲気のなか、インタビューは3時間近くに及んだ。そこから見えてくるのは日仏の制度の差、そして詩織さんが体験してきた途方もない孤独な闘いの道のりだった。
 
France-based journalist and sexual assault activist Mie Kohiyama spoke to Shiori Ito in Paris. Sharing many things in common, they spoke to each other without reservation, much like friends would; and through this long interview, which lasted close to 3 hours, we can see the various political and social differences surrounding rape and sexual assault in France and Japan – and understand the lonely battle that Ms. Ito faced on the long road to justice in the pursuit of truth.

Interview: Mie Kohiyama  Photo: Justin Creedy Smith  Translation:  Reina Shimizu, Yoko Nagasaka  Coordination: Michiyo Yamada    

  • PROFILE
    SHIORI ITO/Born in 1989, Shiori Ito studied journalism & photography in New York. She is a journalist and a documentary filmmaker ; her work focuses mainly on social issues around the world. She is currently based in London.

    MIE KOHIYAMA/Born in Lyon, France. Journalist based in Paris. In 2015, her book, "le petit vélo blanc", was published by calmann-levy under the pseudonym Cecile b. This book discusses the post-traumatic amnesia she suffered from as a result of rape in childhood and her efforts to fight to change the current statute of limitation for child rape, child sexual abuse.

  • 伊藤詩織(Ito Shiori)/ジャーナリスト。1989年生まれ。「アルジャジーラ」「エコノミスト」「ロイター」などのメディアで主に映像ニュースやドキュメンタリーを制作し続ける。Channel News Asiaで放映された孤独死のドキュメンタリーでは監督を担当。NEW YORK FESTIVAL WORLD'S BEST TV & FILMSのファイナリストに選ばれた。またペルーのコカインジャングルでカメラマンとして携わったアルジャジーラの作品も同フェスティバルでファイナリストに選出。2017年10月、自身の性的被害告発を綴った『ブラックボックス』を発表した。現在BBCで日本の性暴力の現状についてドキュメンタリーを作成中。
    https://www.shioriito.com/

    ミエ・コヒヤマ(Mie Kohiyama)/ジャーナリスト。AFP通信社などで記者として働く。1972年、日本人とフランス人の両親のもと日本に生まれるが、5歳で母親の出産にあたり預けられたフランスで親戚によりレイプされる。その後、児童レイプ被害から32年を経て突如襲ったPTSDによる解離性健忘と闘ったドキュメント『LE PETIT VELO BLANC』(カルマン・レヴィ社)は、心的外傷後ストレス障害を同国で一般的に広く認知させるきっかけのひとつとなった。現在はジャーナリズムと同時に、2017年3月に設立された未成年への性犯罪の時効延長を求める団体“ル・リュバン・ヴェール・ポム(アップルグリーン・リボン)”にも所属し精力的に活動している。
    https://correspondent.afp.com/mie-kohiyama

    https://www.laparoleliberee.fr/

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