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写真上:「六本木アートナイト2014」出展アーティスト西尾美也作品 《人間の家[家]》2010年 撮影:齋藤剛
写真中央左:「日本民藝館」
写真中央右:「アミューズミュージアム」“BORO” 丹前
写真下:竹村京「この本、ひらいてもいいですか?」撮影 中村脩 写真提供 いちはらアートxミックス実行委員会

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東京からさらなるアートの旅を!

近年ますます海外からの観光客が増加している東京。そこで、海外の人におすすめしたいアートスポットを林さんが厳選!
 
「1年に1度開催される、『六本木アートナイト』のようなアートを巻き込んだお祭り騒ぎのイベントは、東京らしさを感じられる企画ではないでしょうか。清澄白河や東雲のギャラリーコンプレックスも、一カ所でさまざまなギャラリー体験ができるのでおすすめです。
 
現代アートという枠を外せば、駒場の『日本民芸館』や浅草『アミューズミュージアム』の“BORO”は、日本の伝統に根付いた生活文化を見せる場所で、日本文化を学べるのでとても興味深いと思いますよ。
 
また、『中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックス』のような地域密着型のアートイベントなど、アートに関係したさまざまな催しが日本各地で急増しています。時間に余裕があるのなら、東京での体験だけでなく、“旅と連動して日本を知り、その地域と関連深いアート作品にその場所で触れる”のは、外国人にとってだけでなく、日本人にとっても興味深い、価値のある体験になるはずです」
 
 
―今回、東京のさまざまなアート事情を教えてくれた林 央子さん。東京のアートシーンはまだまだ発展途上ながら、だからこそ、密で可能性に満ちた出会いが待っているともいえる。現代アートのみならず、世界に誇る、素晴らしい日本の伝統文化も堪能できる東京。この春、あなただけの東京アートを楽しんでみて!

  • 六本木アートナイト2014
    「日常のなかでアートを楽しむ」という新しいライフスタイルの提案と、大都市“東京”における街づくりの先駆的なモデル形成を目的として、2009年より始動した一夜限りのアートイベント。今年は“動け、カラダ!”をテーマに、“アートの持つ身体性”にフォーカスした企画を開催。
     
    期間/2014年4月19日(土)~4月20日(日) 10:00~18:00
    会場/六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
    tel. 03-5777-8600
    http://www.roppongiartnight.com/2014/
     
    日本民藝館
    “民藝”の持つ新しい美の概念および、“暮らしの美”の普及を目的として、1936年に東京・駒場に誕生。陶磁器、染織品、木漆工品、絵画、金工品、石工品、編組品など、日本をはじめ諸外国の新古工芸品約17,000点を収蔵し、そのコレクションは国内外で高い評価を受けている。
     
    営業時間/10:00~17:00
    定休日/月(5月5日(月)は開館、5月7日(水)振替休館)
    東京都目黒区駒場4丁目3-33
    tel. 03-3467-4527
    http://www.mingeikan.or.jp/
     
    アミューズミュージアム BORO
    浅草の複合アートビル「アミューズミュージアム」内にある“BORO”では、江戸時代から何代にも渡り使われてきた「ぼろ」衣類にフォーカス。布の絵画“BORO”として世界で知れ渡るほど、アート・テキスタイルデザインの分野で高く評価されている、貴重な“BORO”コレクションを展示する。
     
    営業時間/10:00~18:00
    定休日/月
    東京都台東区浅草2丁目34-3
    tel. 03-5806-1181
    http://www.amusemuseum.com/
     
    中房総国際芸術祭 いちはらアート×ミックス
    房総半島・市原の南部地域に広がる里山地帯を中心に、廃校になった小学校、鉄道列車・バスなどの交通機関を利用したり、その土地に根づいた食や自然に着目する新しい芸術祭。美術と地域資源を結びつけることで、過疎問題など、首都圏近郊都市が抱える問題の解決を目的とする。異業種のアーティストも多数参加。
     
    期間/2014年3月21日(金)~5月11日(日)
    問い合わせ先/中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックス実行委員会事務局
    tel. 0436-50-1160
    https://ichihara-artmix.jp/

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cooperation : Nakako Hayashi

  • 林 央子
    編集者。国際基督教大学を卒業後、1988年に資生堂入社。『花椿』編集部を経て2001年よりフリーランスに。女性誌やカルチャー誌でファッションやアート、写真、本など幅広い分野で執筆活動を行う傍ら、2002年に自費出版したインディペンデントマガジン『here and there』をコンスタントに発表している。著書には、『パリ・コレクション・インディヴィジュアルズ』『パリ・コレクション・インディヴィジュアルズ 2』(共にリトルモア)『拡張するファッション』(P-Vine Books)。
    http://www.nakakobooks.com/

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