>
<

写真:「Center for COSMIC WONDER」

6/8

日常生活のなかでアートを買う楽しみ

「アートは見るもの」と考えている人も多いかもしれない。しかし、素敵だと思ったシューズを買うように、素敵だと思った絵を買うこと。ともに“日常生活を彩るためのアイテム”ととらえれば、「アートを買う」ということがグッと身近に感じられるのでは? エル・オンライン読者がアートを気軽に購入できる場所を、林さんがリコメンドしてくれた。
 
「現代アートを扱うギャラリーのなかでも、第二世代、第三世代とギャラリストが若くなるにつれ、扱う作家さんも若い人が多く、“気軽に”購入しやすい価格帯の作品が多いと言えます。また、アートといえばギャラリー、と普通は考えるかもしれませんが、表参道の骨董通りのショッピングエリアにある『Center for COSMIC WONDER』では、アーティストの絵をTシャツにしてる“Folio”というラインがあったり、そのほかにも今シーズンなら青木陵子さんの絵がそのままお洋服になったスカート、スカーフやドレスを販売していますよ。そういった場所でショッピングすることも、アートを気軽に買うという楽しみのひとつといえると思います」
 
またアートを買ううえで、「アートと出会う」という体験をより“自分自身”に惹きつけることが大切、と林さんはいう。「私自身も、アートを購入するときは“生活のなかでアートを体験する”ということに楽しさを感じます」
 
朝目覚めると目の前にお気に入りの絵が飾ってあったら、毎日がもっと楽しくなるかもしれない。それは、お気に入りのワンピースを身にまとったときの喜びや、赤リップをつけることで気持ちが高まるトキメキと似ている。日常生活のなかで自分とアートの密な関係を築くことが、アートを買う醍醐味なのかもしれない。

  • Center for COSMIC WONDER
    YUKINORI MAEDAによって1997年に始まった“COSMIC WONDER”は、アート、ファッション、出版など幅広いプロジェクトで国際的に活動。2014年から、自然布やオーガニック素材、日本の伝統工芸などハンドメ イドを取り入れた制作に移行し、“COSMIC WONDER”のコレクションを発表。“Center for COSMIC WONDER”は、作品の展示、プロダクツ販売、アーティストを交えた展覧会など、プロジェクトの活動拠点となっている。
     
    営業時間/11:00~20:00
    無休
    東京都港区南青山5-18-10
    tel. 03-5774-6866
    http://www.cosmicwonder.com/

「新発見! 東京アートの愉しみかた」トップへ

cooperation : Nakako Hayashi

  • 林 央子
    編集者。国際基督教大学を卒業後、1988年に資生堂入社。『花椿』編集部を経て2001年よりフリーランスに。女性誌やカルチャー誌でファッションやアート、写真、本など幅広い分野で執筆活動を行う傍ら、2002年に自費出版したインディペンデントマガジン『here and there』をコンスタントに発表している。著書には、『パリ・コレクション・インディヴィジュアルズ』『パリ・コレクション・インディヴィジュアルズ 2』(共にリトルモア)『拡張するファッション』(P-Vine Books)。
    http://www.nakakobooks.com/

MORE TOPICS

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト