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写真上:Installation view at Take Ninagawa, 2010, (c)Aki Goto,Courtesy of Take Ninagawa, Photo by Kei Okano
写真上:Installation view at the Institute of Contemporary Art, Boston, 2007, (c)Misaki Kawai, Courtesy of Take Ninagawa, Photo by Charles Mayer

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同世代のパワーウーマンが主宰するギャラリーに注目

六本木や銀座、上野など、さまざまなアートエリアが混在する東京。先駆的な若手のアーティストを扱うギャラリーから、西洋美術を専門としたミュージアムまで、そのカラーも様々だ。エル・オンライン読者のような若い女性が馴染みやすい、東京のギャラリーとは?
 
「麻布十番にある『Take Ninagawaギャラリー』は、女性のギャラリストが運営されていて、大竹伸朗さんから若手女性作家まで、幅広い世代層の力のある作家を扱っています。私の好きな女性作家、青木陵子さんや後藤 輝さん、そしてZINEなども作りながら海外で目覚ましく活躍する河井美咲さんなども所属されています。蜷川さんは一児の母でもあり、海外出張もこなすキャリアウーマン。そういった女性のギャラリストに色々と教えてもらいながら、現代アートを楽しむ入り口にしてみてはいかがでしょう」
 
しかし、いざギャラリーに足を運んでも「アートの知識が乏しい……」「どうやって楽しめばいいのか分からない……」と悩みは山積。そんな初心者でもアートを2倍楽しむ極意を、林さんが教えてくれた。
 
「ギャラリーで何か気になったことがあったら、ギャラリストに気軽に話しかけてみると色々な情報を教えてもらえるはずです。気に入った展覧会に出会ったら、その作家について、これまでどんな作品を作られてきたとか、その作家と同世代の作家にどんな人がいるのかなど、何でも聞いてみると良いと思います。その作家が紹介されている雑誌記事や作品集も置かれていることが多いので、そんな資料も見せて頂いたり。
 
最近は若手から中堅まで、日本人作家を扱うギャラリーも増えています。アート作品は、その作品が生まれた文化背景を知ることも重要なので、身近なところで、同じ文化背景から出てきた日本人作家にまず興味をもってみると、共感を抱き易いかもしれません」
 
アートに精通し、アーティストの一番のファンであるのがギャラリストの人たち。話しかけるのは少し勇気がいるかもしれないけれど、そのような会話から作品の理解が深まったり新たな発見が生まれるので、ぜひ積極的にコミュニケーションを取ってみよう!

  • Take Ninagawa ギャラリー
    2008年に東麻布に開廊以来、戦後日本の実験的な美術の前例に則り、現代の問題にインターナショナルな感覚で対峙する美術作家の作品を、国際的なフレームワークでプロモーションし続ける。アートバーゼルをはじめとする、国際アートフェアにも出展。
     
    営業時間/11:00~19:00
    定休日/日・月・祝
    東京都港区東麻布2-12-4 信栄ビル1F
    tel. 03-5571-5844
    http://www.takeninagawa.com/

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cooperation : Nakako Hayashi

  • 林 央子
    編集者。国際基督教大学を卒業後、1988年に資生堂入社。『花椿』編集部を経て2001年よりフリーランスに。女性誌やカルチャー誌でファッションやアート、写真、本など幅広い分野で執筆活動を行う傍ら、2002年に自費出版したインディペンデントマガジン『here and there』をコンスタントに発表している。著書には、『パリ・コレクション・インディヴィジュアルズ』『パリ・コレクション・インディヴィジュアルズ 2』(共にリトルモア)『拡張するファッション』(P-Vine Books)。
    http://www.nakakobooks.com/

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