特集 2015/3/20(金)
セレブカップルでケーススタディ

川崎貴子さんが指南! タイプ別・男の育て方

理想の男性に出会えないと嘆いたり、パートナーがいても関係性に不満を抱えている女性は多いもの。ならば、そんな受け身な恋愛体質は返上して、恋愛が上手くいくよう女性側が男性を育てればいいのでは!? そこで、「女のプロ」の異名を取る川崎貴子さんが、“男性を育てる”極意をレクチャー。セレブカップルを例に、それぞれのタイプ別に“男の育て方”をたっぷり伝授します!

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“男を育てる”に発想転換してみよう!

―“男に頼る、守ってもらう”ことが当たり前だと思っていると、“男を育てる”のは大変そう……と腰が引ける女性は多いと思うのですが、なぜ“男を育てる”ことが必要なのでしょうか?
 
愛情の分野において、男性はアマチュアなんです。幼いころから人とのコミュニケーションに興味をもち、おままごとなどでシュミレーションしてきた女性と違って、男性は愛だの恋だのに興味関心がないから。それよりも集団で戦うことに夢中になったりしますよね。大人になると「彼女がほしい」「恋愛したい」と、女性そのものには興味を抱くけれど、“女性と一緒に暮らして愛を育む”ことに、ほとんどの男性は興味がないんです。ですから、恋愛や結婚生活においては、プロになれるであろう素質をもつ女性の方が、大切なことを自ら学習し、男性に教えて差し上げる方が合理的なのです。
 
カップル文化が根付いていて相手にコミットすることに神経を使っている欧米と違って、日本男性は「一緒にいるからそれでいいじゃん」と、そばにいることが愛だと思っている人が多いんです。ですが時は流れますし、お互いに外部刺激も受ける。“一緒にいる”だけでは、男女間の現状維持は難しいものです。
 
―育てることに向く女性のタイプはありますか?
 
これはビジネスのマネージメントでも同じなんですが、「自分が褒められたい」と思っているうちはマネージメント層にいけないんです。恋愛でも、「何かをしてほしい」「新しい世界を見せてほしい」「相手から何かを吸収したい」と求めている時期、自己の承認欲求が強いうちは、男性を育てることは難しいでしょう。経験を積んで、相手を「褒めてあげたい」「知らない世界を教えてあげたい」と思えたころが、女性にとって男性の育てどきです。
 
―育てがいのある男性の特徴はありますか?
 
大きく2つありまして、ひとつは素直であること。もうひとつは成長意欲があること。仕事でもプライベートでも、「自分が知らない世界を知って成長したい」と思えるかどうかです。あとはすぐに感動する男性も育てるのに向くタイプ。ただ基本的には、彼が女性に対する尊敬心をもっていないと、育てるのは難しいかも。たとえ彼女が仕事をしていないとしても、何かが玄人はだしだとか、ある分野には一家言あるとか、趣味でも何でもいいんです。彼女に対して尊敬できる部分がきちんとあること。
 
―女性に対する尊敬心のない男性、いますよね。
 
マウンティングしてくる男性とかですね。私自身は、社長になってから出会う男性の数は減りましたけど、そのぶん、合わないタイプの男性は寄ってこなくなりましたよ。むしろ若いお嬢さん方のほうが、そういうマウンティング男性が近寄ってくる機会は多いんじゃないでしょうか。
 
―男の人ってなぜマウンティングしたがるんでしょうか? 
 
マウンティングしてくるような男性は、相手の立場がわからないと、どうコミュニケーションを取っていいかわからないからなんですよ。女性は“男と女”でいいじゃんと思いますが、男性は年齢はもちろん、どちらが知識があるのか、どちらが仕事で成功しているのか、どちらが稼いでいるのか、といったポジション取りをしないと、どう接していいかわからない。初対面で延々とウンチクを語るのも、知識を見せびらかして自分が上だとポジショニングをしたいんです。センスないな、と思いますけどね(笑)。
 
―モテないですよね(笑)。
 
逆にモテる男性は、女性特有の“共感スペース”にスルッと入ってきます。女同士の大気圏に入ってくるのが上手いんですよね。
 
―すごくよくわかります(笑)。ちなみにマウンティング男を育てることはできるんでしょうか?
 
このタイプは恐妻型が合いますね。外では大きな仕事をするけれど、家では何もできないという状態にさせるんです。着る洋服も妻が決めるし、靴下のありかすらわからないような。長男のように可愛がり、お殿様のように敬い、だけどいざというときはしっかり尻を叩く。対等を求めたらダメです。専業主婦で「あなたにすべて頼っている」というスタンスがいちばん。昔のおじさんに多いタイプなんですが。
 
―30代ぐらいでも、まだそのタイプはいると思います。
 
家長制度が脈々と受け継がれているせいでしょうね。時代は変化しているのに、現代女性に恋愛や結婚市場で「三歩下がっていろ」とか「受け身でいろ」とか。これはもう、儒教が悪い!
 
>>次ページからは、タイプ別の男性の育て方をレクチャー!

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photo : Getty Images

  • PROFILE
    川崎貴子/1972年生まれ、埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性誌での執筆活動や講演多数。婚活女性のための勉強会「魔女のサバト」主宰。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は2万人以上。「女性マネージメントのプロ」「黒魔女」の異名を取る。10歳と3歳の娘を持つワーキングマザーでもある。著書に『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)。新刊『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(KKベストセラーズ)が2015年3月26日(木)に発売予定。現在、恋愛に関するコラム「酒と泪と女と女」をninoyaブログにて執筆中。http://ninoya.co.jp/category/ninoya_log/alcohol_lovers

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