男らしさって何? なぜ日本社会に“ジェンダーレス男子”は必要なのか
2017/05/30(火)
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UsukeDevilさん、Yapp!さん courtesy of screamer29, 1016Kn via Twitter

おまけコラム

ジェンダーレス男子って恋愛対象になる?

「見た目からみんなが想像するような感じではないと思う」(こんどうさん)という言葉通り、ジェンダーレス男子に特徴的なのは、中性的な独特の雰囲気というのがある程度、外見的なスタイルに限定されていること。ファッションが好きで、それを発信するのが好きな普通の若い男の子。

しかしその見た目ゆえに、女性から恋にお誘いするのは敷居が高いようにも思える。そもそも女の子に興味があるのか、特殊なファッションの女性じゃないと相手にしてくれないのではないか、そもそも女子力で負けそう……。

バスタイムは一緒に顔パックできるかも!? courtesy of yohdiworld via Twitter

その女性のためらいは、そのまま彼らも共有している。「メイクをしているとか、普通の男性とちょっと違うから恋愛対象として認識されているのかどうか……自分も少し臆病になっている」(Yapp!さん)。好みを聞けば、いたって普通。むしろ「女の子は周りにいるけど、性的な目で見られることが少ないから、ぐいぐい来られたら新鮮」(こんどうさん)と、意外にも女性の恋愛アピールにはそれなりに歓迎の場合も多いよう。

「一緒に買い物に行ったり、メイクの話をしたり。それから、お互いメイクをしているからかすっぴんを見せるハードルが低くなって楽と言われる」(UsukeDevilさん)。確かに、ジェンダーを超えた彼らとの付き合いは、女の子同士のような共通の話題や気楽さと、内面に健在な男気とのいいとこ取り。気になるジェンダーレス男子がいたら、いつもより積極的に近づいてみるのもアリかも!?

text: Suzumi Suzuki

  • 鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)など。2017年5月25日には、新著『愛と子宮に花束を』(幻冬舎)を発売。7月1日には、同名小説を原作とした映画『身体を売ったらサヨウナラ』が全国順次ロードショー。
    Twitter:@Suzumixxx
    http://lineblog.me/suzukisuzumi/

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