その偏見に喝!「SATC実は観ていないんです」救済の会
2017/06/26(月)
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“実は観てないんです”な理由⑤

バブリーな世界観に感情移入できない。(40代Yさん)

SATCと言えば――派手なファッション、パーティー三昧、顔パスで入る流行りのクラブ、「マノロブラニク」のハイヒール……などなど、バブリーなイメージがありますよね。4人はNYという大都会の華やかな世界に生きているし、夜遊び好きでパーティーや評判のクラブ、レストランに繰り出すこともしょっちゅうですから、この言葉を否定はしません。

でも彼女たちは、「ゴシップガール」のようなホントの上流階級とは違うので、遊び方も実はすごくいろいろ。「キャリーの家でビールとポーカーでお金節約」「サマンサの家でゲイポルノを観る」「セントラルパークでピクニック」「ヤンキースタジアムで野球観戦」「こじんまりした中華料理店で女子会」「ゲイバーでミランダの誕生会」「筋肉男の裸を見に、スタテン島の消防署カレンダーコンテストへ」などなど、結構普通のレジャーもすごく楽しんでいます。

ちなみに、キャリーは大して仕事もせずに、なぜあんなに浪費できるのか?!と思っている人も多いでしょうが、それはキャリーは意外と稼いでいる有名ライターで、さらにほんとにその貯蓄を全部使ってしまっているから。

キャリーがホームレスの危機に陥るシーズン4の第16話では、彼女のギャラと資産がもろもろが公開されています。まずギャラは、その頃書き始めた『ヴォーグ』で1ワード=4ドル(他のライターは1ワード=2ドル)。依頼されている月1コラムは500ワードで1本のギャラは2000ドル(約22.3万円)。リアルな話、これは破格です。じゃあ出費はと言えば、NYの家賃規制対象物件(ど古い)であるキャリーの部屋の家賃は月750ドル(約8.37万円)。でも家には1足400ドル前後の靴が100足で総額4万ドル(約450万円)。そりゃお金が貯まるはずないよ、というわけで35歳現在の資産は、銀行預金が当座預金700ドル、普通預金900ドルで合計1600ドル(約17.8万円 少なっ!)。

そして、他の3人はすでに家は購入済みで、それなりの貯金もあり。実は登場人物の金銭事情は非常にリアルなんです。

text: Shiho Atsumi photo: Aflo, Getty Images

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