その偏見に喝!「SATC実は観ていないんです」救済の会
2017/06/26(月)
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“実は観てないんです”な理由③

生ぬるい傷のなめ合いをする女子会のお話でしょ。(20代Cさん)

これは大きな誤解ですが、この4人は「傷の舐めあい」的なことはほとんどしません。

毎週土曜日のブランチでカフェに集まる4人は、その週の出来事をほぼ包み隠さず報告し、あーだこーだ言い合います。そのやりとりは基本的に遠慮なしの好き放題だし、趣味も思考も痛点もそれぞれ異なり、誰かの「嫌い」は誰かの「好き」で、誰かの「落ち込み」は誰かの「どうってことないこと」として、結構あっさりと処理されてしまいます。お互いに慰めてもらいたいなんて思っていないし、気休めにもすがらない。違う意見を言われても「否定された」と過剰反応することもありません。ときに言い争いにもなりますが、その後にはちゃんと自分を振り返る余裕も素直さもある。すごく大人の友情です。

でも各々が、本当にまいっているとき、シリアスな問題が起きているときは、ちゃんとわかる。例えばシーズン2の第1話「女と男の別れのルール」は、キャリーとミランダの友情を描いていて印象的です。別れたビッグへの思いを引きずりまくってすべてがボロボロのキャリーと、立ち直ってほしくて厳しいことを言ったミランダが大げんかするというエピソードなのですが、「何があろうと最終的には絶対に見捨てない」という2人の友情の在り方に、胸がグッとくるに違いありません。

text: Shiho Atsumi photo: Aflo, Getty Images

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