心身ともに「アガりたい」ならまず「下がる」こと。疲れた人ほど“グラウンディング”を!
2017/03/03(金)
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凝り固まった大腰筋を重力ストレッチ

いま、人体で注目されている筋肉のひとつが“大腰筋”(ソーアス)。これは背骨から大腿骨の内側にある、人体のなかで唯一トルソーと脚をつなぐ筋肉で、脳の中でもっともワイルドな爬虫類脳という脳幹にダイレクトにリンクしている。

「四つ足動物が足を前に蹴り上げるときの筋肉で、いちばん動物に近い筋肉と言われるため、精神的ストレスの影響もいちばん受けやすいんです。実際、緊張している人はこの大腰筋が縮まっています。これを、重力を使って上手に伸ばしてあげることで、かなりのストレスケアに」(内田さん)

【大腰筋に効くソーアスストレッチ】
椅子の片端に浅く座り、左脚はそのままにし、右脚は膝を地面から垂直な角度で垂らし、足の甲だけ地面に着かせる。左足裏はしっかり床につける。左手でしっかり椅子を持ち、体を支える。
体は上に伸び続け、みぞおちから膝までを伸ばす。このとき一度、垂らした右脚を外側に開いてからストンと力を抜くと、脱力する感覚をつかめる。
軽く目を閉じて椅子を持ち、体はまっすぐ上に伸びようとする。ゆっくり鼻から息を吸って、鼻から吐く。大腰筋は横隔膜を貫いているので、深い呼吸ができればできるほど大腰筋にアプローチできる。
左足裏は3点アーチをイメージしつつ、ぐっと床を押す。坐骨と椅子を互いにゆっくり押しながらゆっくり鼻呼吸を繰り返す。右腰~右膝がどんどん下に伸びていくイメージで、体はそれに負けないように坐骨から頭頂部へ伸びていくイメージをもつ。
3~5分を目安に続け、最後に大きな息を吐き切れたら、ゆっくり目を開けて右脚を戻す。左脚も同様に3~5分行って終了。

※痛くなったら無理せずに中断してください。

  • 内田あや(AYA UCHIDA)
    「Body Tuning ®」 Founder、パーソナルトレーナー。女優やモデル、クリエイター、ファション関係者をはじめ、経営者などのエグゼクティブ、ショーで活躍するニューハーフまでが足繁く通う、ボーダレスかつジェンダレスなスタジオ「as・i ・am/apartment」を東京南青山にて主催。アメリカで学んだNY発ボディワークのジャイロトニック、そしてアジアやヨーロッパを旅して探求するヨガ、タイマッサージ、瞑想、呼吸法などをもとに、しなやかさと強さ、自信とリラックスが共存するカラダを目指す“ボディチューニング”メソッドを考案。各種ワークショップを随時開催。
    http://bodytuning-assoc.com

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