気分がイマイチ……そんなときの心身“浄化”5つのメソッド
年始にリセットしたはずの清い気持ちをすでに忘れかけている人、気合いを入れすぎて早くも疲れ気味の人など、2月の心身コンディションって実は意外とフラジャイル。傾き切る前に軌道修正すべく、心と体を今すぐメンテナンス! アーユルヴェーダマスターの蓮村 誠先生が“浄化力”を軸にした、誰でも実践できるテクニックをレクチャー。
春、それは体に溜まったものが一気に噴出するシーズン
2月後半から春に入っていく頃は、アーユルヴェーダにとっては“体に溜め込んでいたものが表に現れ出てくる時期”。ちょうど花が咲くように、体が緩んで、開いて、いろいろなものが内側から外側に現れ出てくるイメージに近く、たとえば冬の間に食べ過ぎた人にも影響が出るのだとか。
「冬の食べ過ぎでカパの質(※)が溜まった状態だと、春暖かくなるとそれが溶け出し、花粉症のような症状やかゆみなどのアレルギー症状、歯肉炎、腰痛、頭痛など、人によってさまざまな形で現れます」(蓮村 誠先生)
そんな春の不調を改善するには、まずは“体の浄化”を目指したメンテナンスが必要だという。これから指南する実践テクニックを続けて体内がきれいに浄化されれば、心もスッキリして体調が万全になるそう。
「梅雨に体調を崩す人が多いですが、春にコンディションを整えておくことは、梅雨の体にもいい影響を与えることにつながります。6月以降を元気に過ごすためにも、今からしっかり準備していきましょう」(蓮村先生)
※人間の性格や体質は、3つの質=ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水・土)のバランスによって決まるとされる。
photo:GettyImages
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蓮村 誠(はすむら まこと)
マハリシ南青山プライムクリニック院長
1961年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業、医学博士。オランダマハリシ・ヴェーダ大学、マハリシ・アーユルヴェーダ認定医。特定非営利活動法人ヴェーダ平和協会理事長。東京慈恵会医科大学病理学教室および神経病理研究室勤務の後、1992年オランダマハリシ・ヴェーダ大学、マハリシ・アーユルヴェーダ医師養成コースに参加。現在、診療に当たる傍ら全国各地での講演活動、書籍執筆、テレビ出演、雑誌の連載などで活躍中。著書に「毒を出す食 ためる食」(PHP研究所)、「病気にならない「白湯」健康法」(PHP文庫)、「〈ありのまま〉の自分を磨く」(春秋社)、「いのちの取り扱い説明書」(講談社)、「黄金のアーユルヴェーダセルフマッサージ」(河出書房新社)、「「いのち」をはぐくむアーユルヴェーダ式 毒出し完全スープ」(大和書房)他多数。