Level #5
エネルギーを奪う人を見つけて接触頻度を下げる
人間関係を良好に保つには、無理をしないのが一番です。とりわけ、自分で働く相手を選べない職場ではこの距離感は重要になるでしょう。人間は見えないエネルギーのやりとりをしています。日本には「気」という概念がありますが、それが見えないエネルギーにあたるでしょう。一緒にいてエネルギーが満たされ、元気や勇気がもらえる人もいれば、その人と一緒にいるとエネルギーが吸い取られ、どっと疲れたり、不安にさせたりする人もいます。嫌いな人との接触頻度が高ければ高くなるほど、エネルギーの消耗は高くなります。そのような人たちとのコミュニケーションを必要最低限にすることは、この心理的なエネルギーをリザーブするのに大切な術となります。まずは、職場で自分自身の気分を分析してみて、エネルギーを満たす人、奪う人をラベリングし、接触頻度や共に過ごす時間を意識的にコントロールすることをお勧めします。
Photo: Getty Images Text: You Hirano
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プロフィール:
川畑のぶこ 心理療法家
Endicott College(米)卒後、外資戦略系経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国で通訳・コーディネーターとして独立。通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。その後日本に帰国し、心理療法の啓発・普及に努める。現在、都内を中心とした医療機関でがん患者や家族、またメンタルの問題を抱える人々にカウンセリングを行うほか、医療従事者やセラピスト向けの研修指導を行う。
著書:
・モノを捨てればうまくいく「断捨離のすすめ」(同文舘出版)
・「断捨離」私らしい生き方のすすめ(同文舘出版)
・ガラクタを捨てる生き方(三笠書房)
・怒りをスッキリ整理する(集英社)
・サイモントン療法(同文舘出版)
・「断捨離アンになろう!」(ディスカバー21)
他