Level #4
グチばかりの同僚とのランチはきっぱりNO
同僚の愚痴にずっと付き合い続けるのは、その状況を維持する手伝いをするようなもの。被害者のようでいて加害者です。たまの愚痴は人間関係の絆を深めたり、心を癒す薬になったりすることもあります。ただし、「いつも」ならそれは明らかに毒です。相手が毒を撒き散らすのに加担するのをやめましょう。そして、あなたがこの頃付き合いが悪くなった理由を、相手が振り返る機会を与えましょう。誘いを断ることは、相手に気づきを促す機会でもあるのです。その人が、愚痴には付き合ってくれないから、愚痴らずにすむ姿勢を育んで、再度あなたをランチに誘うようになったなら万々歳! もし愚痴に付き合ってくれる他の人を見つけたのなら、それも万々歳! 互いに愚痴を言ったり、聞いたりすることで満たされる人もいますから、そのような需給のマッチングに貢献したと考えれば良いでしょう。
Photo: Getty Images Text: You Hirano
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プロフィール:
川畑のぶこ 心理療法家
Endicott College(米)卒後、外資戦略系経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国で通訳・コーディネーターとして独立。通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。その後日本に帰国し、心理療法の啓発・普及に努める。現在、都内を中心とした医療機関でがん患者や家族、またメンタルの問題を抱える人々にカウンセリングを行うほか、医療従事者やセラピスト向けの研修指導を行う。
著書:
・モノを捨てればうまくいく「断捨離のすすめ」(同文舘出版)
・「断捨離」私らしい生き方のすすめ(同文舘出版)
・ガラクタを捨てる生き方(三笠書房)
・怒りをスッキリ整理する(集英社)
・サイモントン療法(同文舘出版)
・「断捨離アンになろう!」(ディスカバー21)
他