トップモデルと女優。両立への使命感
-演じる役は原作では男性ですよね。原作を読んで、役柄と自分との違いをどう乗り越えて、自分らしさを出していこうと考えていますか?
T:原作を読んだ時には、すごくギーキーでオタッキーな印象だったので、それと同じような雰囲気を求められているのかなと思っていたら、監督から現場で「もっとシャープにしたい」と言われ、まったくガラッと違う人物像になっています。「無理のないタオらしいイメージでやってほしい」と言っていただけたのが、助かりました。女優としてまだ経験がとても浅い中、自分に一定の“像”を持っていただけているというのは、素直に嬉しいことですね。
-ランウェイの現役トップモデルでいながら、女優として活動している人たちも一定数います。コレクションで彼女たちと共演して、参考になった部分はありますか?
T:私はそういうタイプになるとは思っていなかったので、共通点を見出そうと思っていなかったのですが、よく考えてみると、どちらも第一線で活躍することは難しい。特にアジア人という枠ではなかなかいなかった。「だったら私はそこを目指してみよう」と使命感を抱いてみちゃったり(笑)。ここまで来たら、中途半端で終わらせるのは絶対に嫌ですし、2作目、3作目と起用していただける女優になりたい。モデルとしても人をインスパイアできるような存在でありたいと思います。
>>「チャンスはコンプレックスからやってきた」。次のページへ
-
連続ドラマW 「血の轍(わだち)」
ベストセラー「震える牛」に続く、相場英雄の硬派なサスペンス小説のドラマ化。“刑事 VS 公安”それぞれの正義と組織の間でもがく人間を描く群像ドラマ。舞台は刑事部と公安部が陰に陽に対立する警察組織。かつて兄弟のように力を合わせて事件に挑んでいた2人の刑事、兎沢(谷原章介)と志水(原田泰造)も、ある悲しい事件をきっかけに対立し始める。刑事部の兎沢は大きな悲しみを背負い、公安への憎悪を膨らませ、警視庁特殊捜査班・坂上(TAO)のサポートにより捜査に挑む。いっぽう公安部に移った志水は、自分の正義を信じ突き進むが、そこにあったのは自分の信じた道すら疑う驚愕の真実だった……。
2014年1月19日(日)スタート(全4話)[第1話無料放送] 毎週日曜夜10:00
原作:相場英雄「血の轍」(幻冬舎刊)
脚本:篠﨑絵里子(連続ドラマW「震える牛」)
監督:小林義則(「アンフェア」)
音楽:羽岡佳(連続ドラマW「震える牛」)
出演:谷原章介 原田泰造 TAO ・ 高嶋政伸 他
製作:WOWOW 共同テレビ
STYLING:Tsuyoshi Kurata(AVGVST)
HAIR&MAKE UP:Emi Ohara for VAN COUNCIL (DONNA)