特集
2017/11/24(金)

金曜日の毒母たちへvol.3―――ブリジット・バルドー、無邪気に息子を捨てたセックスシンボル

仏を代表するセックスシンボルでもある女優、ブリジット・バルドーが実の息子に訴えられたことは知る人も多い。ただの告白本が自らが産んだ子の憎しみを引きだしてしまった悲劇の背後には、母になることを頑なに拒否したバルドー自身の、子供のまま母親になってしまった哀しいまでの無邪気さがあった。

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大きくなったニコラと。親子が絡むのは、あくまで良い母像を見せることで愛されるため。

Photo: Aflo

年老いてもなお自伝で息子を傷つける

彼女は『真実』(1960)の共演者サミー・フレイと恋におち、子供の父親シャリエとあっさり離婚する。親権には執着せず、ニコラは父親が育てることになった。その後、息子とはバカンスでたまに会う程度。1996年に自伝が刊行され、傷ついたニコラが訴訟を起こして以後は、彼やその娘たちとは音信不通だ。

「私は最悪のタイミングで母になり、息子も私も不幸になった」とインタビューで語ったBB。現在82歳で、この秋には新しい自伝が刊行予定だが、その心境は計り知れない。

Original Text: FLORENCETRÈDEZ  Text: IZUMI MATSUURA

  • エル・ジャポン12月号 

    あの女優がDV加害者だった!? 12月号『エル・ジャポン』ではジョーン・クロフォードほか、ブリジット・バルドー、マレーネ・ディートリヒといった“毒母女優”の生々しい不都合な真実を掲載。 
     

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