アパルトマンで逢瀬を重ねる男女
『ラストタンゴ・イン・パリ』
イタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督がパリで撮った名作。映画監督の恋人がいるジャンヌ(マリア・シュナイダー)は、部屋探しの最中に、空室のアパルトマンで中年男(マーロン・ブランド)と遭遇する。衝動的に肉体関係をもった二人は、名前も知らぬまま、空き部屋で逢瀬を重ねるが、やがて妻に自殺された男の過去などが暴かれていく。当初は、謎めいた男に翻弄されたジャンヌだが、やがて男が彼女を追うようになり、衝撃の結末に向かう……。男女のパワーバランスが次第に逆転していく展開がスリリングだ。大胆なセックス描写は世界中で物議を醸したが、ミッキー・ローク主演の『ナインハーフ』が撮られるきっかけともなった。
空室のアパルトマン近くのビル・アケム橋は映画ファンの間で有名になったが、この映画のファンであるクリストファー・ノーラン監督は『インセプション』でこの橋を印象的に登場させている。
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『ラストタンゴ・イン・パリ』オリジナル無修正版
1972年
DVD ¥3,990 発売中
監督/ベルナルド・ベルトルッチ
出演/マーロン・ブランド、マリア・シュナイダー
発売・販売元/20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン
問い合わせ先/20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン
http://www.foxjapan.com/dvd-video/
text : Atsuko Tatsuta