2013/7/26(金)
90年代のいきいきとしたパリの街角
『パリのランデブー』
少人数のクルーで軽やかにシーンを切り取ることでも有名なヌーヴェル・バーグの巨匠エリック・ロメールが撮った愛らしい3つのラブストーリーのオムニバス映画。実際に、街中でロケをしているので、90年代のいきいきとしたパリの街角が魅力的だ。恋人が他の女性と会っていることを知って戸惑う女子大生がヒロインの第1話「7時のランデブー」では、ポンピドゥー・センター近くの実在のカフェ「DAME TARTINE」が登場。第2話の「パリのベンチ」で大学講師が若い女性とデートする公園は、19区にあるラ・ヴィレット公園。第3話「母と子 1907年」では、若い画家がスウェーデンからきた女の子を、3区にある「ピカソ美術館」に案内する。
ウィットに富んだ会話や恋愛の微妙な駆け引きなど、物語だけでなく日常のパリの風景も楽しめる、1作品で2度おいしい作品。
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『パリのランデブー』
1995年
DVD ¥5,040 発売中
監督・脚本/エリック・ロメール
出演/クララ・ベラール、アントワーヌ・バズラー
発売・販売元/紀伊國屋書店
text : Atsuko Tatsuta