格言その5
お金を使った失敗こそ真の学び!
「お金の経験は、使ってした失敗は忘れるけれど、ケチってした失敗は取り返しがつかない 」と柴田さん。例えば大切な人へのプレゼントを選んでいて「これが素敵」と思ったのに、予算を上回るからと取りやめた時などは、いつまでも「やっぱりアレを贈ればよかった」と後悔するそう。またファッションに関しては、若いうちは絶対に失敗を恐れてはダメ、とも。「いろんなものを徹底的に着てみて、失敗しながら、自分に似合うシルエットや丈、色などのセオリーを見出していくんです。それは自分でお金を払って試さないと身につかないもの」。一方安彦さんの無駄遣い反省アイテムはコスメ。「いわゆるコスメジプシーだった私は、一体どれほど化粧品に突っ込んできたことか。飽きて使い切らなかった化粧品が段ボールに山積み。でもその経験のおかげで本当に綺麗になるとはどういうことかがわかった気がするし、意外とこの経験がネタとして仕事になったのでよしとしましょう(笑)」。反省に値するほど思い切って突っ込んだお金は、なにかしら学びをくれる のである!
Text: Yurico Yoshino Illustration: makomo
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柴田陽子/プロデュース&ブランディング会社「柴田陽子事務所」(通称シバジム)代表。自らのファッションブランド「BORDERS at BALCONY」プロデューサー。飲食店の経営も行う。「グランツリー武蔵小杉」総合プロデュースやミラノ国際博覧会日本館レストランプロデュースなど、多彩なプロデュースに携わる。 -
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安彦麻理絵/漫画家。1989年「おんなのこである条件」でガロでデビュー。赤裸々な性描写や出産、離婚などの体験をはじめ、女の生態や本音を生々しく描く作風で女性を中心に絶大な人気を誇る。著書に『だから女はめんどくさい』『ブ活始めます』『酒とナミダとマリエと赤子』など多数。2度の結婚で4人の子を持つ。