格言その3
お金で買う「体験」を侮るべからず
安彦さんが「キモノ買い」に糸目をつけないのと同様、柴田さんは「レストラン・ホテル・旅」という体験にはお金を惜しまないそう。「ホテルやレストランなどの空間や素晴らしい料理など、良いものに触れると『一体どういう人が、どんなインスピレーションを受けて、これを生み出したのだろう?』と考えさせられたりして、刺激が多い。料理は食材の無限の組み合わせから生まれたアートだし、レストランやホテルは、その場を楽しむ人の姿や会話、雰囲気などが目に見えない自分の糧となって、人にエレガンスさを与えてくれるもの」。見て、触れて、感じること。この「体験という美容液」がどれほど人を美しくするか は、まさに経験した人のみが知る特権なのだ!
Text: Yurico Yoshino Illustration: makomo
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柴田陽子/プロデュース&ブランディング会社「柴田陽子事務所」(通称シバジム)代表。自らのファッションブランド「BORDERS at BALCONY」プロデューサー。飲食店の経営も行う。「グランツリー武蔵小杉」総合プロデュースやミラノ国際博覧会日本館レストランプロデュースなど、多彩なプロデュースに携わる。 -
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安彦麻理絵/漫画家。1989年「おんなのこである条件」でガロでデビュー。赤裸々な性描写や出産、離婚などの体験をはじめ、女の生態や本音を生々しく描く作風で女性を中心に絶大な人気を誇る。著書に『だから女はめんどくさい』『ブ活始めます』『酒とナミダとマリエと赤子』など多数。2度の結婚で4人の子を持つ。