早耳調査隊が行く
日本愛炸裂! 永遠の憧れ、スカラ座「蝶々夫人」開幕で冬のミラノがアツい
今年で国交150周年を迎えるイタリアと日本。その記念として、2016年ミラノでは万博での日本ブース出展や葛飾北斎の浮世絵展など日本にちなんだイベントが開催されてきた。そのトリを飾るのが、スカラ座のオープニング・オペラに選ばれた「蝶々夫人」。街中がマダム・バタフライ一色になったクリスマス直前のミラノの様子を、現地エディターのサラワカさんがリポートします。
本物の日本を知ってもらいたい! 日本人×イタリア人の思いが詰まったイベントが開催
そこで、もっと「本物の」日本文化に沿った「蝶々夫人」をつくるべく、スカラ座は初演に向けて、ミラノ大学が主催するカンファレンスを開催。プレゼンターには、オリジナルの「蝶々夫人」をベースにしつつ、日本の文化を正しく伝えるために演出し直すことを目指した国際的オペラ歌手・岡村喬生氏、能楽者や日本美術関係者なども。
一方で日本文化を研究するイタリア人も顔を揃え、日伊双方の視点から日本文化が紹介された。こうして日本とイタリア両者の協力を得た今年の「蝶々夫人」は、もちろん、プッチーニの妄想できできあがったちょっとおかしな部分は“イタリア人がイメージした日本”として残しつつ、これまでになく奥深い、現代的作品に仕上がったと評判。ここから1年、ロングランとなる最高傑作の「蝶々夫人」を観に行かない手はないかも!
Text : Wakapedia (Sarawaka)