特集
2016/12/22(木)
早耳調査隊が行く

日本愛炸裂! 永遠の憧れ、スカラ座「蝶々夫人」開幕で冬のミラノがアツい

今年で国交150周年を迎えるイタリアと日本。その記念として、2016年ミラノでは万博での日本ブース出展や葛飾北斎の浮世絵展など日本にちなんだイベントが開催されてきた。そのトリを飾るのが、スカラ座のオープニング・オペラに選ばれた「蝶々夫人」。街中がマダム・バタフライ一色になったクリスマス直前のミラノの様子を、現地エディターのサラワカさんがリポートします。

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Photo : Ivan Grianti

来日経験の無いプッチーニが妄想したオペラ「蝶々夫人」は間違いだらけ?

19世紀末から20世紀にかけての日本が舞台となっている「蝶々夫人」は、開国後の長崎に来航したアメリカ人の海軍士官と芸者の切ない恋の物語。ところが当のプッチーニは来日経験ゼロ。そのため当時正確な情報もままならないプッチーニが妄想に妄想を重ねて描いた“日本”はとても奇妙。

よくいじられるこの白塗り。

Photo : Aflo

例えば、家の中に役者が土足で上がるシーンや、蝶々夫人の叔父が自分の姪を「さん」付けで呼ぶシーン。仏教と神道がごちゃまぜになったりするなど、日本人が見たら思わず苦笑してしまう場面も少なくない。

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