日本愛炸裂! 永遠の憧れ、スカラ座「蝶々夫人」開幕で冬のミラノがアツい
今年で国交150周年を迎えるイタリアと日本。その記念として、2016年ミラノでは万博での日本ブース出展や葛飾北斎の浮世絵展など日本にちなんだイベントが開催されてきた。そのトリを飾るのが、スカラ座のオープニング・オペラに選ばれた「蝶々夫人」。街中がマダム・バタフライ一色になったクリスマス直前のミラノの様子を、現地エディターのサラワカさんがリポートします。
ジャパニーズカルチャー in ミラノ
なぜなら今年、世界中が注目するスカラ座のオープニング・オペラが「蝶々夫人」つまり、「マダム・バタフライ」だから! オープニング・オペラは世界を代表する劇場、スカラ座でオペラシーズンの開幕を飾り、その後1年間公演され続けるいわばオペラ界最高峰の“顔”とでも言える演目。しかも、国際的に有名なイタリア人指揮者、リカルド・シャイイが指揮をとるということもあり、オペラファンにはもちろんのこと、“ジャパニーズ・カルチャー”がブームとなっているヨーロッパでは現在話題沸騰中。
とりわけ初日は特別。ミラノの中心地、ギャレリアのど真ん中に、チケットを買えない人たち(普通のチケットが2,000ユーロくらいします)のため、パブリックビューイング用のスクリーンが設置されるほど名門スカラ座のオープニングは市民にとって大切なイベント。その様子はワールドカップサッカーか、オリンピックかといった勢い!
そこにイタリアを代表するブランド、「アルマーニ」や「ドルチェ&ガッバーナ」をはじめ、ファッションブランドもこぞって参加し、「マダム・バタフライ」にオマージュを捧げ、ミラノのオペラシーズン開幕を盛り上げるという豪華ぶり!
「ジョルジオ アルマーニ」は「マダム・バタフライ」のオープニングに合わせてクチュールドレスを製作するほどの熱の入れよう。
ミラノの象徴、ドゥオーモの向かい側にそびえる有名デパート「リナシェンテ」のショーウインドウなどは、すべて“蝶々夫人”をイメージしたウィンドウデザインになるなど、ファッション界がそろって日本一色に染まっていて興奮の極致。
Text : Wakapedia (Sarawaka)