2009年
ダスティン・ランス・ブラック、脚本賞
『ミルク』でアカデミー脚本賞を受賞した脚本家のダスティン・ランス・ブラックは原作となったハーヴェイ・ミルクの伝記が、ゲイの男性としてありのままの自分をオープンにして生きるよう励ましてくれた、と語った。彼はこの希望のメッセージをゲイ・レズビアンの子供達に向けて発信し、「たとえ誰がなんと言おうとも、神は君たちを愛しています。そして、私は約束します。きっともうすぐ、米国全土で政府による平等な権利が君たちに与えられるでしょう」と語りかけた。あれから8年が経過した今、ダスティンの言ったことは未だ実現していないが、それでも、ダスティンの闘う意志と、琴線に触れるスピーチを思い出すたびに我々は勇気づけられる。(ちなみに、2016年にサム・スミスはこのブラックの成し遂げた偉業をうっかり忘れて、ゲイであることを公表してオスカーを受賞したのは自分が初めてだと発言している)
Translation, text : Naoko Ogata Photo: Getty Images