“クラッシャー上司”に立ち向かうための6つの戦略
2017/04/28(金)
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参考にしたい海外のクラッシャー対策

言語が違ったり、上司をファーストネームで呼ぶというカルチャーの違いはあるけれども、クラッシャー上司は日本だけに生息しているわけでは決してない。日本と欧米の大きな違いがあるとしたら、それは様々なハラスメントに対する法の設備や「対策法」にある。
 
欧米では「部下が上司を評価する人事制度」というものが存在する。ある会社では、この制度導入時に気をつけたことが4つあるそう。
 
1.報復人事を防ぐため匿名で行う。
 
2.部下から上司への評価の結果は、さらにその上の直属上司のみが目を通し、評価を伝える。例えば課長の評価結果は直属の部長のみが読み、評価を伝える。
 
3.「誹謗・中傷」に類するものは伝えず、「その人のためになりそうな意見」のみを伝える。
 
4.給与・賞与に直接連動はさせない。ただし、「人事異動の際に、誰の下に誰をつけるか」には反映させる。
 
大きなメリットは上司が部下に対して無礼な振る舞いをすることが少なくなったり、さらには「上司のもとで全く評価されなかった人」が、「現在の上司のもとで活躍する」という声が多く聞かれたこと。勿論、離職率も大幅に下がったことは言うまでもない。
 
本気で管理職を育成しようとすれば「部下から上司が評価される制度」は強い企業を作る上で必須なのかもしれない。

Text:Akiko Uehara  Photo : Aflo 

  • ADVISER
    青山初音/セラピスト
    日本において博物館学芸室、大学研究室、外資金融勤務後、渡英。英国立ハートフォードシャー大学大学院アートセラピー修士号取得。ケンブリッジ大学アデンブルックス病院精神科病棟、フルボーン病院、プリンセス・オブ・ウェールズ病院にてアートセラピストとして、個人・グループセッションを担当する。ロンドンの特別支援学校にて様々な障碍をもつ子供たちとのセラピー経験を積む。日本帰国後は中東、アメリカ、ロシア、中国、東南アジア各国の厳しい現場で働く海外駐在員に現地でのアセスメント・カウンセリング、企業のメンタルヘルスコンサルテーション、及び病院での心理検査等を担当している。
    https://www.heartc.com/counselors/counselor-list/list-03.html

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