キャロリン・ベセット=ケネディが隠した婚約指輪とマザコン夫
2018/05/18(金)
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1996年4月 キャロリン・ベセット=ケネディ(Carolyn Bessette Kennedy)、ジョン・F・ケネディ・Jr.(John F Kennedy Jr.)

結婚生活を常に襲った姑の影

飛行機事故の折、彼女がどのリングを身に着けていたのかは明らかにされていないものの、義母の最後のパートナーから贈られた指輪のレプリカで婚約し、結婚祝いに義母が最初の夫から結婚10周年記念に贈られた指輪から取り出されたエメラルドを用いた指輪を送られたキャロリンの心境は想像するに余りある。
 
ケネディ大統領にジャッキーというとてつもない両親を持ったジョン・ジョンに嫁ぎ、もしかしたらジャッキー並みの働きを期待されているかもしれない、そういうプレッシャーが婚約や結婚という節目で報われるのではなく、むしろ夫の母親に対するねじれた崇拝の念で遠回しに理想の父親像やら妻の姿などを表現されたうえ、未来を担うアメリカの王子の妻で、時代を代表するパワーカップルともてはやされるのが日常になり、常にファッションアイコンであり続けなければならない生活に早々に燃え尽きてしまうのも無理はない。どちらも大変美しく、タイムレスな指輪だけに、これを引き継いだ人が受け取った時には、本物の愛が込められて贈られたのだと信じたい。

Text: Ryoko Oh  Photo:Getty Images

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