キャロリン・ベセット=ケネディが隠した婚約指輪とマザコン夫
2018/05/18(金)
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1960年 ジャクリーン・ケネディ・オナシス(Jacqueline Kennedy Onassis)

「スイミング・リング」とは?

キャロリンが「レプリカ」と呼んだ問題のリングは、公式にはジャクリーンとの結婚10周年の記念にケネディ大統領(当時)が贈ったもので、ジャクリーンの婚約指輪にあしらわれたのと同じエメラルドを10粒用いたカスタムメイド。その後1972~1973年頃に、このリングから2粒のエメラルドが取り出され、キャロリンとジョン・ジョンのふたりが、それぞれソリテールリング(中央にひと粒石を配したデザインの種類)に仕立て直せるようになっていたものから作成された、とされている。

だが、リングの仕立て直しが行われた1973年頃といえばジャッキー2番目の夫となったアリストテレス・オナシスの連れ子である息子が飛行機事故で亡くなった年で、ジャクリーンとオナシスとの結婚生活が既に破綻し始めていた時期にあたる。

1974年 ジャクリーン・ケネディ・オナシス(Jacqueline Kennedy Onassis)

1975年、オナシスと死別してニューヨークに戻り、編集者として新たなキャリアをスタートさせたジャッキーは、5年後の1980年から新たなパートナー、モーリス・テンペルズマンと同居を開始する。1961年からの長い友人で、ジャッキーの財政面でのアドバイスをしていたテンペルズマンとの仲は、ジョン→ロバート→オナシスという恋愛遍歴から見ると、オナシス→テンペルズマンの交際期間がオーバーラップしていた可能性が高い。
 
というのもテンペルズマンがジャッキーに与えたという、彼女お気に入りのジュエリー・デザイナー、ジーン・シュランバーゼーによるサファイアとダイヤモンドのエタニティ・リング。それがオナシスと死別する前の1974年から、ジャッキーの左手薬指にはめられた状態で写真に写っており、それこそがジャッキーの言うところの「スイミング・リング」だったのだ。

Text: Ryoko Oh  Photo:Getty Images

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