妻の心境よりもケネディ家を優先したジョン・ジョン
ここでジョン・ジョンとジャクリーン、そしてキャロリンに関わる時系列を見直してみると、キャロリンとジョン・ジョンが出会ったのが1992年、ジョン・ジョンとテンペルズマンらのごく近しい家族に囲まれながらジャッキーが亡くなったのが1994年5月18日、そしてジョン・ジョンが例の指輪でキャロリンにプロポーズしたとされるのが1995年7月4日。同年9月8日には雑誌『George』創刊、1996年の2月と4月に行われたジャッキーに関する別々のイベントにキャロリンが例のリングを身に着けてジョン・ジョンと出席。挙式が行われたのは1996年9月21日。そしてふたりを襲った悲劇の飛行機事故が起きたのが1999年の7月16日。
ケネディ大統領からのエメラルドを用いたソリテール・リングは結婚式の前夜にキャロリンに贈られているが、この時系列を見てみるとキャロリンがどう思うかより、いかにジョン・ジョンとケネディ家の必要性にそってこの結婚プランが進められていたかに気づき、驚く。
Text: Ryoko Oh Photo:Getty Images