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写真左から、「冬瓜漬け」(量り売り、100g ¥400)、「きっぱん」(円形のもの、1個 ¥390)、「冬瓜漬けアソート キューブ型冬瓜漬け5個入り」(プレーン、抹茶、きなこ、ココナッツ、生姜 ¥1,750)

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世紀を越えて愛される、琉球王朝の銘菓

「謝花きっぱん」の「きっぱん」と「冬瓜漬け」

「きっぱんはわが沖縄胃袋旅行の最高のデザート」とは、向田邦子著の『女の人差し指』の一節。天皇皇后両陛下の沖縄訪問の折には、この菓子がお茶請けとして用いられるそう。「きっぱん」の歴史は古く、今から300年ほど前に中国・福州から伝わり、琉球王朝時代には王に献上されていた高級菓子だった。カーブチー(沖縄原産の柑橘)やたんかんなど、5種類の柑橘類の果汁と種を取り除き、砂糖を加えてこねたもので、表面は砂糖で覆われている。口にほおばると、柑橘類のほろ苦さとさわやかさが広がる上品な味わいだ。丁寧に手作業で作られているため、完成までにかかる時間はなんと4日! そのため、製造販売しているのは「謝花きっぱん店」のみになった。
写真右は、水分を多く含む沖縄ではおなじみの野菜、冬瓜を砂糖で煮詰め、砂糖でコーティングした菓子「冬瓜漬け」。あの冬瓜からこんなにも繊細な味わいが! と驚くこと請け合い。薄くスライスして少しずつ味わう冬瓜漬けは、コーヒーのほか、クセのあるチーズやワインともよく合う。現在6代目となる謝花ひさのさんが開発した「冬瓜浸アソート」は、伝統の製法で作られた冬瓜漬けに加え、宇治の抹茶、丹波の黒豆入り国産きなこ、ココナッツ、生姜など4種のコーティングをプラスしたカラフルな詰め合わせ。シックでモダンな箱入りで、大人のおもたせにもおすすめだ。

  • 謝花きっぱん
    沖縄県那覇市松尾1-5-14
    tel.098-867-3687
    営業時間/9:30〜19:00
    定休日/日曜
    http://www.jahanakippan.com

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photo : Chika Fujii, Masahiro Higashi  text : Noriko Matsuzaki

  • OKINAWAナビゲーター
    松崎紀子●神奈川県川崎市出身。2000年に沖縄へ移住。県内外の雑誌編集や企業販促物、WEB、新聞など様々な媒体のデザイン、企画、編集、文章執筆などの分野に関わるフリーランサー。2013年、那覇市楚辺にコワーキングカフェ「Community & Coworking Cafe coil」をオープン。対面で伝える情報の発信やファン作りを目的に、多様な講座やワークショップをプロデュース。3人の子持ち。働くママの可能性を信じて日々奮闘中。「Community & Cowkirng Cafe coil」 http://cafecoil-okinawa.com 

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