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上)クリスチャン・ビネール。「今、何代目ですか?」という問いに、「うーん、よくわからないな」と笑って答える。下・左)カーヴは、自然の素材のみを使ってできている。木と石に守られたワイン は、呼吸するようにストレスなく育つ。下・右)ドメーヌ・クリスチャン・ビネールのワイン。左から、2010年のケフェルコフ(グラン・クリュ)、2008年 のインテルベルグのピノ・グリ、2011年ケフェルコフの「K」。しっかりとミネラルを感じさせ、口当たりはやわらかいながら、新のある深い味わいのワインだ。

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アルザス、自然派ワインの頼もしい「アニキ」

ドメーヌ・クリスチャン・ビネール

1770年からワイン造りを行っている老舗ドメーヌ。ビオディナミ法で造ったワインに定評がある。農薬などの化学物質を使わない自然な方法でのワイン造りを始めたのは、彼の父親の世代から。いわゆる「自然派ブーム」がやってくるはるか以前から、ぶどうに、そして土地に負担をかけずに栽培・醸造していた。「肥料を使うとぶどうの味が均質化します。まずは生きた土を作ることが大切。だから、耕して微生物を活性化させます。そうした生きた土壌のミネラルを吸い取ったぶどうから造ると、この土地を表現する豊かな味わいのワインができる。それこそが、テロワールなのです」。自然と一体となったワイン造りの思想は、ここの施設にも反映されている。いま使っている新しいカーヴは、アルザスの石とモミの木を使って造ったものだ。「化学物質を使わないというポリシーもありますが、もうひとつの目的は、自然の力を借りて急激な温度変化からワインを守ること」。カーヴの屋根には30cmの土を盛ってあり、植物がそこここに自生する。「いつか、鶏や犬を走れるようにして、野原のような屋根にしたいんだ」。アルザス自然派ワインの造り手たちの、いわば「アニキ分」のような存在であるこのヴィニュロンは、あくまでも自然体だ。ワインを造ることも飲むことも、心から愛し、楽しんでいるように見える。「ワインを造るときにはまず、畑とぶどうを信じることが大切。多少うまくいかなくても、後で振り返れば大したことではなかった、と思えることの方が多いんです。人間と一緒で、成長過程では多少いたずら好きのほうが、成熟したときにいい味を出したりする。そして飲むときは、とにかく楽しむこと。飲みたいときに好きな人とシェアして飲むワインは、最高においしいでしょう?」
 

>>ドメーヌ・クリスチャン・ビネールのワインを買う

  • ドメーヌ・クリスチャン・ビネール Domaine Christian Binner
     
    2 Rue des Romains, 68770 Ammerschwihr, France
    tel. +33 3 89 78 23 20
    http://www.alsace-binner.com/
     
    ※見学可能。要予約。

  • このワインが買えます!
     
    クリスチャン・ビネール カッツ・アン・ブル リズリン・ドミロンズ NV
    ¥3,780(税込)

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photos : Taisuke Yoshida

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