余韻が長くじっくりと楽しめる、熟成タイプの白ワインがベストマッチ!
クリーミーでコクのある料理を食べるときは……
「同じ甲州ぶどうから作られた白ワインでも、樽などで熟成させたタイプは味わいがぐっと深くなります。すっきりタイプのワインとは香りもテイストもイメージが変わるので、合わせる料理も変えましょう。旨味がより強調され、まろやかな味わいが特徴の樽熟成“甲州”ワインなら、食材にもクリーミーな味わいのものを選ぶのがおすすめです」と、冨永さん。練りごまや豆乳など、とろりとした食感や濃厚な舌触りのある料理は、まろやかな味わいのワインが口のなかでそっと寄り添っていくプロセスも心地よくて美味。また、白ワインでもこういったタイプは、デキャンタージュさせて少し空気と触れさせると、その芳醇な香りをより楽しむことができるそう。
「同じ食材でも調理の別などによってワインを変えると、楽しみ方も広がりますよ。たとえばかき。すだちやビネガーで食べる生がきにはすっきり系、かきのどて鍋ならまろやか系白。しゃぶしゃぶなら、ポン酢ダレにはすっきり系白、ごまだれにはまろやか系白を、といった具合に! 飲み比べとペアリングの妙を、おうちで気軽にぜひ楽しんでみてください」。
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冨永 純子
Junko Tominaga/ソムリエ・ワインエデュケーター。世界のワインとチーズに魅せられ学び始める。「いつも食卓にワインとチーズ」をモットーにわかりやすいセミナー、コラムを展開中。Jプレゼンスアカデミー WSET®ワイン教室で認定講師を長年担当するほか、(NPO法人)チーズプロフェッショナル協会理事を務める。シュバリエ ドゥ タスト フロマージュ(フランスチーズ鑑評騎士)、JSA認定シニアソムリエ。
photo : Yukako Hiramatsu styling : Maya Imano cooking : Yuko Watanabe cooperation : Junko Tominaga text : Tomomi Seki