ショコラのピュアな味わいを楽しめる、ショコラ・ショーをつくってみよう!
ショコラの味をじっくり味わう方法が、もうひとつ。シェフ、それはいったい……?
「タブレットをつかって、ショコラ・ショーをつくってみてください。温めることで香りがふわっと立って、そのまま食べるのとはまたちがった味わいが楽しめます。タブレットやボンボン・ショコラを口のなかで溶かしながら食べると、いろいろな香りが順番に現れる。これはどちらかというと余韻の長い、重厚感があるショコラ本来の香りです。いっぽう、温めて溶かしたショコラから水蒸気と一緒に立ち上ってくる香りは、湯気とともに一瞬で消えてしまうはかないもの。でもそれもまた、ショコラの持つ魅力なのです」
シェフのおすすめは、水をつかったショコラ・ショー。カカオの持つ本来の香りと味が楽しめるからだとか。
「もちろん、ミルクやクリームでもおいしくできます。気分によって、スパイスやオレンジの皮を浮かべたり、リキュールを入れても楽しいですよ」
ピュアな味を、ぜひ試してみて!
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尾形剛平さん
Kohei Ogata
製菓学校卒業後、東京都内のパティスリーを経て渡仏。パリでアルノー・ラエールに勤務したのち、アンリ・ルルーにて修業、ルルー氏の薫陶を受ける。帰国後、株式会社ヨックモックに入社、商品開発に携わる。コンクールなどでの入賞歴を多数持つ気鋭のシェフ。
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photos : Yukako Hiramatsu styling : Makiko Iwasaki text : Akiko Kawagoe