ミシェル・オバマが、ファッションで本当に伝えたかったメッセージとは?
2017/01/19(木)
> <

1/10

2009年2月、ホワイトハウスで初めての正式撮影にて。

腕を出すことで伝えた、親近感とエクササイズへの関心

ホワイトハウスで初めての正式撮影のとき、ミシェル・オバマが着た衣装は、マイケル・コースのスリーブレスドレスだった。当時の敏腕編集者たちは、こぞって見出しに「ミシェル・オバマは腕を出す権利を与えられている」とつけたのを覚えている。("The Right to Bear Arms"「武器を携帯する権利」の "Bear Arms" を "Bare Arms" 「剥き出しの腕」とかけたもの)
 
歴代のファーストレディ達はあまり腕を露出したファッションをしてこなかったため、ミシェル・オバマの大胆な腕の露出は大きく取り上げられた。ドレスのシルエットは、オバマ夫人が好んでいたもので、とてもモダンでカジュアルなスタイル。どの女性のクローゼットにもあるスリーブレスのLBD(リトルブラックドレス)を選んだミシェルのファッションチョイスは、アメリカ国民に親近感を与えるとともに、引き締まった腕を見せつけることで彼女のエクササイズへの関心をも見る人へ伝えた。着ていたドレスはもちろんのこと、それ以上にそれを着ていた女性にすべての人が関心をもったのだ。
 
これを機に、ミシェルは「ジェイ・クルー」や「エイソス」、「ターゲット」などの庶民的なブランドを幾度となく着こなすことで、常にファッションを通じて国民に親近感を抱かせてきた。高級ブランドの服をチョイスするときはアメリカ人デザイナー、そして特にトレイシー・リース、ナイーム・カーンやジェイソン・ウーなどと言った有色人種のデザイナーのものを選ぶことに気を配った。これらのデザイナーはミシェルによって知名度が上昇し、ときには無名な状態から急激に名が知れ渡ることとなった。
今回は、そんな名誉あるデザイナーたちのエピソードから、ミシェル・オバマがファッションを通して伝えたかったメッセージについて考えてみた。
 
>>次ページから、デザイナーがミシェルとの貴重なエピソードを告白 

Interview & Text: Leah Chernikoff, Nikki Ogunnaike  Translation: Rendezvous Photo: GETTY IMAGES

MORE TOPICS

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へエディターズPICK一覧へ次の記事へ

ELLE PR STORIES

注目ブランドをもっと見る

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト